足だけでいかない。怖がらない。簡単にボールを奪えると思わない。南米流「守備の3原則」とは?

2018年09月06日

コラム
タグ:  

≪ディエゴ・ゴディンのプレー集≫

【アトレティコ・マドリード所属でウルグアイ代表のディエゴ・ゴディン。相手を自陣ゴール前に引き込んで、奪ってカウンターを狙えるような守備ができるセンターバックだ】

闇雲にボールに行く守備はNG

 いい守備というのは、みんなで意図的に相手からボールを奪って、それを攻撃に繋げることです。攻撃のために守備をする。そのために、ここだ!というタイミングを逃さないように集中することが大事なのです。

 ところが、いまの日本サッカー界は、まずボールを奪いにいけ!という風潮が強く感じるのですが、僕自身は闇雲にボールに行き過ぎてしまうのもどうかなと感じています。ボールに飛び込んでしまって、

 その後ろのスペースに穴を開けてしまうと、相手にそのスペースを使われてしまい、守備が後手後手になるでしょう。

 まずしっかりと周りをみて、味方や敵はどこにいるのか状況を確認する。もしも味方がいないのならば、そこで一人でボールに飛び込まずに、誰も守備のサポートがないのならばゴール前を固めておくことが重要なのです。

 南米には、自陣ゴール前を固めて守備をすることがうまいディフェンダーがいます。ゴール前に引いて守ることは本来、シュートを打たれてしまう可能性が高まるので危険なのですが、彼らは目の前の味方のポジションをうまくコーチングして動かして、自陣に引いて、相手のチームが攻め込んできた、その裏を狙ってカウンターにいける巧さを持っているのです。

 アトレティコ・マドリード のディエゴ・ゴディン、サンパウロFCのディエゴ・ルガーノといったセンターバックたちがそのお手本です。そういう守備を楽しめるディフェンダーにどんどん出てきてほしいと願っています。


photo52亘さん

<プロフィール>
亘崇詞(わたり たかし)

1972年、岡山県出身。高校卒業後に単身アルゼンチンへ渡り、ボカ・ジュニアーズとプロ契約を結ぶ。その後、アメリカやペルー、JFLでプレー。指導者としては、東京ヴェルディやエルフェン狭山や中国で指導。ヴェルディではジュニアのバーモントカップ全国大会優勝やさわやか杯優勝に貢献。現在は、なでしこリーグ2部の岡山湯郷Belleで監督兼ゼネラルマネージャーを務める。


■最新号は「守備」特集!


jrs50_表紙入校data_20180823-001

【商品名】『ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.50
【価格】1,320 円(税込)
【発売日】9月6日(木)

【特集1】5つの視点から学ぶ 12歳までの『守備戦術』
◇元日本代表センターバックに聞く守備の極意●岩政大樹
◇ジュニア年代でおさえるべき守備の原理原則●松田浩
◇ドイツでは守備戦術をどう教えるのか?●中野吉之伴
◇中村航輔選手を輩出した柏レイソルのGK育成論●井上敬太(柏レイソルGKコーチ)
◇チームの守備は等間隔を意識する●西宮サッカースクール(兵庫)

【特集2】サッカーがうまくなる ジュニア年代のカラダづくり
◇日本代表コーチが教える「コンディショニングの基礎知識」●早川直樹
◇日本代表・武藤嘉紀選手も実践!可動性&安定性トレーニング●寺田拓司
◇横浜FCチームドクターに聞く!ジュニア年代に起こりやすいスポーツ傷害への対応●佐藤秀樹
◇脊柱と股関節の可動性を高めるヒグトレ●樋口敦


 

>>ジュニサカ公式facebookはこちら
>>ジュニサカ公式Twitterはこちら
>>ジュニサカ公式Instagramはこちら
>>ジュニサカ公式Youtubeチャンネルはこちら
>>ジュニサカオンラインショップはこちら

 

カテゴリ別新着記事

お知らせ



school_01 都道府県別サッカースクール一覧
体験入学でスクールを選ぼう!

人気記事ランキング

おすすめ記事


Twitter Facebook

チームリンク