「部活」の在り方とは。公立中学校サッカー部の実態を探る

2018年09月25日

コラム

部活は外部指導者との共存も必要

 
――子どもたちはもちろんのことですが、昨今は教師に対しても「部活動の拘束時間が長い」と騒がれています。そう考えると外部指導者の力も必要になります。それは指導者の常駐問題とも関与しています。東京都中体連サッカー部に関わる外部指導者はどのくらいいるのでしょうか。また外部指導者は誰が選んでいるのでしょうか。

金子「おおよその数になりますが、23区内では約190名、多摩地区には約100名の外部指導登録者がいます。これは東京都中体連に対する登録になります。学校長の承認が必要になるので、基本的に外部指導者に関する責任等はそれぞれの学校が負うことになります。例えば、外部指導者として契約する場合、卒業生もいますから」

――外部指導者の採用は私立中学が多いような想像をしてしまいます。そのあたりはいかがでしょうか?

金子「そんなことはありません。私学でも限られた学校だけです。外部指導者に求めるものも学校によりますし、多様です。サッカー指導、引率、審判等、学校と選手と両方の関わりが深く なりますので、一概にサッカー指導だけでは語れないものがあります」

――確かに。例えば、外部指導者として大会のベンチ入りはどうなっているのでしょうか?

金子「東京都の規定では大学生以上で一人だけです。関東大会以上は成人からと定められていますし、ベンチ入りできるのも一人だけです」
 
――ライセンスの保有については?

関口「もちろん保有者が望ましいですが、いまは縛りを設けていません。外部指導者の在り方として一例として挙げると、サッカーを指導できる顧問の先生が異動になってしまった。子どもたちを見られる人材がいなくなってしまったから、その地域で活動されているジュニアの町クラブの指導者に中学でも持ち上がりで関わってもらう。そういう場合もありますから、今後いろんなことが動いていくと思います」

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