「グラウンドが少ない…」地域の苦悩。子どもたちの試合環境を増やすには?

2018年11月22日

コラム

短いサイクルで「M-T-M」ができる
 
「ナイターリーグ」は1か月限定で行われる「リーグ戦」形式の大会である。

 4種年代では日本サッカー協会主導のもと、2015年からリーグ戦化が本格的にスタートしたが、「負けたら終わり」の既存のトーナメント制の大会も今なお、数多く開催されている。

 トーナメント制は「負けたら終わり」の一発勝負。負けたチームの選手は公式戦を戦う機会が少なくなる。すると指導者は勝利を掴むために必然と“勝てる采配”をとる。そこから生まれるのが「公式戦には出場できない」選手たちだ。勝たなければ、真剣勝負の場を失うと考える指導者は、練習試合や招待大会でのみ「公式戦には出場できない」選手たちを起用する。トーナメント制の大会が多ければ多いほど、そういった弊害が起きてしまっている。

 山崎代表は「ナイターリーグはトーナメントの大会ではなくリーグ戦なので負ければ終わりではありません。だから1チームあたり10試合以上は確保されています」と語り、さらに言葉を続けた。

「ナイターリーグの試合は夜に2試合あり、それが週の平日に2回開催されます。そのペースで1か月間のリーグ戦を消化していきます。例えば、月曜日の試合でチームができなかった問題点を水曜日の練習で落とし込み、金曜日の試合で解決させることができます。『M-T-M(マッチ・トレーニング・マッチ』を短いサイクルの中で行うことができます。

 また、大虫は選手全員を試合に出場させています。前後半で選手を総入れ替えしている少年団チームもありました。4年生を対象とした大会ですが、もちろん3年生、2年生といった低学年の選手も試合に出場することができます。小さい頃から試合を経験できるのは非常に大きいです。順位も決定するので真剣勝負の試合が繰り返されます。子どもたちは、ナイターリーグで価値ある試合経験を数多く積むことができます」

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【「ナイターリーグ」の設立の中心となった大虫フットボールクラブの山崎誠代表】

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