運動センスの有無はどう決まる? 脳の“引き出し”を増やす必要性
2019年01月12日
コラム運動センスの有無はどう決まるのでしょうか? 「才能」の差と決めつけている人も少なくないかもしれませんが、スポーツ科学第一人者で、『子どもの学力と運「脳」神経を伸ばす魔法のドリル』の著書である深代千之氏は「新しい動きを簡単に習得できる幼少期のうちに、『できるようになるまでやったかどうか』の違いが、運動のセンスを決めています」と話します。 子どもの運動能力はどうすれば伸ばすことができるのでしょうか?その秘訣は「脳」にありました。
『子どもの学力と運「脳」神経を伸ばす魔法のドリル』より一部転載
著●深代千之 再構成●ジュニサカ編集部 写真●佐藤博之
子どものころの運動体験は一生の宝
子どものころに身体を使ったいろんな体験をしている人は、走る、跳ぶ、投げる、蹴るなどさまざまな運動のパターンを獲得しています。このパターンは、小さなプログラムとなって小脳の引き出しにしまわれていきます。
このプログラムが劣化することはほとんどなく、引き出しが多ければ多いほど、「このスポーツの動きは、子どものころに遊んでいたあの動きに似ているな」と、脳内で関連づける先が増えていきます。つまり、より器用に機敏に身体が反応するようになるのです。
動きのパターンを習得する機会が多ければ多いほど、新しい動きを始めるときに新しい運動パターンを作るのが上手になります。この「動きの引き出し作り」は子どものときに習得しやすいため、幼少時代の運動体験は、その後の人生への大きな宝となります。大人になってから新しいスポーツを始めると、楽しめる段階まで上達するには多くの時間と練習回数が必要です。しかし、子どもはすぐにできるようになります。
例えば、自転車に乗れないという大人は一定数います。大人になってから乗れるようになるには、子どもよりもずっと大変な努力が必要ですが、子どものころに、何度も転びながら練習をして乗れるようになっておけば、その感覚は一生なくなることはありません。新しい動きを簡単に習得できる幼少期のうちに、「できるようになるまでやったかどうか」の違いが、運動のセンスを決めているのです。
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