「第16回JFA関東ガールズ・エイト(U-12)サッカー大会」は神奈川県TC U-12 バンデが連覇を達成!/決勝レポート
2019年02月27日
キヤノン ガールズ・エイト 第16回JFA地域ガールズ・エイト(U-12)サッカー大会取材・写真・文●山本浩之
神奈川県TC U12バンデが2年連続で優勝!
「キヤノン ガールズ・エイト 第16回JFA関東ガールズ・エイト(U-12)サッカー大会」が、2月23日(土)から24日(日)の2日間に渡り、茨城県ひたちなか市総合運動公園で開催された。
本大会は、女子選手のジュニア年代(U-12)の集大成として、またジュニアユース年代(U-15)へのステップとして位置づけられた大会で、関東8都県から24のトレセン選抜チーム(東京都5、神奈川県4、埼玉県4、千葉県4、山梨県1、茨城県2、栃木県2、群馬県2)が参加した。試合は36分間(12分間×3ピリオド制)の8人制で競われ、初日は4チーム1組による予選リーグがあり、2日目はまず3・4位交流戦、決勝リーグが行われ、決勝リーグで各グループの1位チーム同士による決勝トーナメントが行われた。
決勝戦には神奈川県TC U12 バンデ(以下、神奈川バンデ)と東京都選抜SUMIRE(以下、東京SUMIRE)が進んだ。神奈川バンデは、第1ピリオドの序盤に東京SUMIREの左サイドを抜け出すとキャプテンの6番・新井萌禾さんがゴール前のこぼれ球に反応して先制に成功した。「東京SUMIREが裏にパスを出してくるのが一番怖かったのですが、その裏のスペースをディフェンスの選手がカバーしてくれたので、あとは自分が攻撃をがんばって点を決めなければいけないと思っていました」と新井さんは回想する。
その後も神奈川バンデは、FWの7番・長田莉奈さんが中央から仕掛けると、サイドのスペースを2列目の選手などが積極的に使った。もちろん東京SUMIREも負けずに、果敢に突破を試みた。神奈川バンデがパスも織り込んでいたのに対して、東京SUMIREは個で打開しようという意識を強く感じた。あるいは神奈川バンデのキャプテン・新井さんの言うように神奈川バンデの守備陣の奮闘に東京SUMIREはボールの出しどころを失っていたのかもしれない。
第2ピリオド、最終の第3ピリオドになっても、この傾向は変わらなかった。特に第2ピリオドの神奈川バンデは守備力の高い選手でセットを組んでいたという。それだけに東京SUMIREとしては攻撃に変化がほしかったのではないだろうか。
例えば、3ピリオド制ではなく、前後半の試合であれば、ハーフタイムになってチームは修正できるが、3ピリオド制ではそうはいかない。両チームのメンバーも全員交代となり試合は分断されてしまう。別の試合が始まるのと変わらない。選手の育成を考えると、前半で見つかった課題にチャレンジをする時間が必要だと思うのだが、3ピリオド制のレギュレーションでは難しいところだ。結局、試合は神奈川バンデが1点のリードを守り切り、1-0のままでタイムアップとなった。
優勝を決めた神奈川バンデの選手たち、ピッチの上で大きな輪になると、掛け声とともにグルグル回った。仲間と一緒にいつまでもいつまでも回った。そして準優勝の東京SUMIREの選手たち、試合が終わったときは悔しそうな表情だったけれど、すぐ笑顔に戻って集合写真に収まった。みんなジュニア年代のサッカーを卒業して、次のステージに向かって歩み出す。――この日、ひたちなか市総合運動公園には、青くて高い空が広がっていた。
■優勝 神奈川県TC U-12 バンデ 西澤正造監督のコメント
U-11から見てきたメンバーです。少しずつサッカーの基本を積み上げてきました。特に守備の技術が高い選手が多かったので、しっかりボールを奪うことができていたと思います。
(神奈川バンデは)パスをつなぐことも多いのですが、あくまでもゴールを目指す中で連携をとるようにしていました。個人の突破もしながら、周りの選手がどのように関わっていくかですね。100%ではありませんが、表現しようとしていたことができましたね。
<ジュニサカMOM> 神奈川県TC U-12 バンデ 16番・鈴木麻白さん
「相手も強かったけれど、みんなで協力して勝つことができました」と決勝を振り返ってくれました。ドリブルの突破や粘り強い守備、そしてロングキックが持ち味の選手です。ジュニアユースでは「誰よりも足が速く、フリーキックもよく飛んで、シュートも決めることのできる選手」を目指します。西澤監督は「がんばっていましたね。体を投げてでもボールを一生懸命に追う選手です。ここぞというときに素晴らしいキックを持っている貴重な選手です」と次のカテゴリーでの活躍を期待していました。
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キャノンガールズエイト 第16回JFA関東ガールズエイト(U-12)サッカー大会
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