「撮影したビデオいつ見ますか?」。子どもが前向きになれる大人のサポート法を考える
2019年10月28日
メンタル/教育父親や母親が「子どものため」と思ってかけた”言葉”が子どもにプレッシャーを与えてしまうときがある。では、子どもがサッカーを伸び伸びプレーするために、大人はどのような言葉をかけてあげるのが正解なのか。ジュニア指導歴39年でのべ50万人の子どもを指導した池上正氏の言葉を7月に発売された著書『「蹴る・運ぶ・繋がる」を体系的に学ぶ-ジュニアサッカートレーニング』から一部抜粋して紹介する。
著●池上正 写真●ジュニサカ編集部
「蹴る・運ぶ・繋がる」を体系的に学ぶ ジュニアサッカートレーニングより一部転載
息子のビデオは”反省会”のためにあるものですか?
最近は自分の息子の映像をビデオに撮影する人が増えました。
私がお母さんたちに「そのビデオはいつ見るのですか?」と聞くと、たいていの場合は「父親が仕事から帰って来てから一緒に見ます」と返ってきます。続けて私がこう聞くと、お母さんたちは苦笑いを浮かべるほかありません。
「一緒に見ていると父親が何か言いますよね?」
「そのときは家のなかがどんどん暗くなりませんか?」
だから、私はいつも「ビデオは撮らないほうが良いですよ」と伝えています。本来、家族の思い出のビデオはみんなで笑いながら見るものです。ビデオを反省会の材料にしてしまっては、子どもの気が滅入るだけです。
「今度の試合はどうする?」
ぜひ前向きな言葉をかけてあげてください。子どもの心は前向きになっていきます。
「接触プレーを怖がってしまうのですが……」
これも指導者や保護者が前向きな声掛けを続けることで解決してあげられる問題だと思います。相手にぶつかっても痛くないことを少しずつ経験していけば、子どもも「このくらいだった大丈夫」という感覚がわかっていきます。
子どもがボールに向かっていかないのは、怖いという感情のほかにも、相手に近寄っていって抜かれてしまうことを恐れている可能性もあります。
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