初出場で強豪相手にも健闘を見せたバンディッツいわき/取材レポート
2019年12月27日
育成/環境取材・文・写真●小林健志
初出場ながら大健闘を見せた
「JFA第42回全日本U-12サッカー選手権大会」は2日目を終え、1次ラウンドが終わり、ベスト8が出揃いました。
今大会は東北勢で唯一ベガルタ仙台(宮城県)がベスト8に勝ち残りました。その他決勝トーナメント進出は逃したものの、グロースFC(秋田県)が2勝を挙げ、リベロ津軽SC(青森県)も1勝1分け1敗と健闘を見せました。
そしてもう一つ東北勢で奮闘を見せたチームが初出場のバンディッツいわき(福島県)でした。2002年より社会人チームとして立ち上がったクラブ「バンディッツいわき」は2014年より下部組織としてU-10を立ち上げ、現在U-10チーム、U-12チームが活動しています。
「こういう大会ですと福島県勢は全敗ということも多かったので、2勝したかった」と語るのは馬目茂樹監督。強豪揃いのグループAでチームは奮闘を見せます。26日午前に行われた初戦のロアッソ熊本ジュニア(熊本県)戦は前半終了間際の20分にエースストライカーで馬目監督も「ストロングポイント」と語る11番・渡邉颯くんの先制ゴールが決まりますが、直後に相手のカウンター攻撃を受けて同点に追いつかれ、その後はゴールが決まらず1-1の引き分けに終わります。
続くスリーエスFC(山口県)戦では渡邉くんがハットトリックの大活躍。長身でヘディングも強く、一人でドリブル突破で打開できる能力もあり、周りの選手もクロスボールやパスで渡邉くんを生かしていきます。3-1で勝利し、「明日につながります」と初日の戦いを終えました。
27日午前に行われた1次ラウンド最終戦で対戦したのは、3年前この大会で優勝した強豪センアーノ神戸でした。「前半耐えて後半勝負というプランでした」と馬目監督が語った通り、前半はFWの渡邉くんを中盤に下げて、守備重視の戦い方で臨みました。しかしフィジカルも高さ勝負も強い相手に苦しみ、6分、15分とゴールを決められてしまいます。
後半は渡邉くんをFWに戻し、いつも通りの戦い方で臨むと、攻撃も守備も安定しチャンスをつくります。「向こうのボールの時に焦らせることもできていて、ワンチャンスツーチャンスあったので1点は取りたかったですね」と馬目監督も悔やんだ通り、いくつかチャンスはつくったものの得点に至らず、終盤前掛かりになったところでカウンターを決められ0-3の完敗。勝てば決勝トーナメント進出という試合を落とし、1次ラウンド突破はなりませんでした。
馬目監督は「前半失点ゼロで行きたかったのですが、焦ってボールを失うことが多く、名前負けした感じです」と完敗を認めた一方、「プレッシャーをかけ続けて相手のサッカーをさせず、苦しめることはできました」と収穫も口にしました。3試合で4ゴールを挙げた渡邉くんは「最後の試合まで悔いなくやれました。初出場だったので、全国で勝てたのはうれしかったですが、決勝トーナメントまで行きたかったですね」と決勝トーナメントまで届かなかったことを悔やんでいました。「全国だと福島県とは違って、DFの選手が強くて、これが全国なのかと感じました」と強豪チームのDFの体の強さが印象に残ったようです。
今後に向けてこの経験をどう生かしていくかという質問に馬目監督は「5年生で出た選手は来年の主軸となるので、この経験を出なかった選手にも伝えてほしいです。ミスを突きたかったのですが、個の部分で打開されてしまったので、今後帰って足りない部分を鍛えていきたいです」と答え、渡邉くんも「中学はもっとレベルが高くなりますので、もっと練習しないといけません。FWなのでボールをおさめるところや決定的なシーンで決めきるところ、相手の背後への抜け出しを磨いていきたいです」と意欲を見せました。
高い位置からのプレッシャーや、強力なストライカーを生かした攻撃で、全国の強豪相手にも奮闘したバンディッツいわき。この大会の経験を経て、今度は決勝トーナメントを勝ち抜けるチームへと成長してくれることを願っています。
<関連リンク>
・JFA 第43回全日本U-12サッカー選手権大会
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