ジュニア年代にも大切なトップ選手の共通点は?“自重コントロール”の重要性【フィジカルのプレーモデル】

2024年04月16日

フィジカル/メディカル

クリスティアーノ・ロナウド選手のプレーを見ているとプレーだけではなく、立ち姿やヘディングをしているときなどの姿勢がすごく良いことに気がつきます。では、このような上半身の姿勢はサッカーにおいてどのように重要なのでしょうか。本日発売の『サッカー フィジカルのプレーモデル』から一部抜粋して紹介します。

著●三浦哲哉 監修●須佐徹太郎


トップ選手に共通するのは上半身の姿勢の良さ

 トップ選手の特徴として、まずは上半身の姿勢が良いことが挙げられます。

 クリスティアーノ・ロナウド選手はその代表格で、プレーだけでなく立ち姿がとても美しいです。臀部の上側の筋肉の盛り上がりに併せて骨盤の後ろ側がスッと上がり、きれいな背骨のS字カーブに頭が乗っています(図1)。背骨周りの筋肉が盛り上がり、背中から見るとユニフォーム越しに見てもわかるくらい、メリハリが感じられるようなシルエットになります。鎖骨から胸周り無駄な力が抜けていて、肩甲骨、肩、肘は力みなく下がっています。

S字カーブ
頚椎は前弯、胸椎は後弯、腰椎は前弯することで、横から見た際に背骨全体できれいなS字カーブを描く。この生理的な湾曲がある状態だと、背骨全体の可動性と安定性に優れ、緩衝作用にも適しているとされている。

 トップ選手は、背骨や肋骨が柔らかく動きます。アントワーヌ・グリーズマン選手がキャットアンドドックという背骨を丸める⇄反らす、を反復するエクササイズをすると、背中全体で綺麗なカーブを描きます(図4)。特に、胸椎の下側にあたる部分がしなやかに動きますが、ヘディングで上半身をしならせる場合には、C・ロナウド選手のようにここを中心に反っていく美しいシルエットになります(図5)。

 胸椎の下側は、背骨のS字カーブを作っていく上で重要な部位になり、下から階段状にグッとせり上がっている形になると、横隔膜や腸腰筋のひとつである大腰筋がピンと張られる形になり機能しやすくなります。


全文は『サッカー フィジカルのプレーモデル』からご覧ください。


【商品名】サッカー フィジカルのプレーモデル
【発行】株式会社カンゼン
【発売日】2024/04/16

【書籍紹介】
これまでになかったサッカー選手のための自重をコントロールする「基礎体力」の型

世界で活躍するトップ・オブ・トップのサッカー選手の動作的特徴として、「スプリント」「減速・加速」「方向転換」の速さが挙げられる。それらを支えているのが、「弾むバネ」「沈むバネ」「しなるバネ」の3つのバネである。また、身体的特徴として、「上半身の姿勢の良さ」「腹~腰回り、下腹部の筋群の発達」「自由度の高い股関節」がある。本書では、現代サッカーを制するために必要不可欠な3つのバネの作り方を中心に、中学生年代から大学生年代かつプロ選手まで適用できる、これまでになかったサッカー選手のための自重をコントロールする「基礎体力」の型を提示する。

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