支援希望は年間400人。直面する厳しい実態と現役Jリーガーが広げる支援「日本では馴染みがなく想像しづらい」

2024年04月26日

メンタル/教育


(写真●Vissel Kobe)

直面する現実。1800万円超の給付、支援の希望は4倍に

 この試合で招待されたのはいずれも、経済、社会的な理由により、サッカーを始める、続けることが困難な世帯だという。齊藤とともにこの企画を主宰した「love.fútbol Japan」は、経済的な理由などによりサッカーを続けられない子どもたちを支援している。

 現在では全国にJクラブは60存在しているが、経済的な負担を考えると、すべての子どもたちが気軽に足を運べる場所ではない。love.fútbol Japanには「試合を生で観戦したいけど、チケット代や交通費を負担できない」という声が多く寄せられるという。同団体に話を訊くと、現実として直面する問題の大きさが浮き彫りになる。

 love.fútbol Japanは奨励金給付や用具の寄贈を通じて、子どもたちがサッカーをするための環境を作っている。また、サッカー選手との交流の機会を提供するなど、心のつながりを育む活動も行う。これまでの4年間で奨励金の給付額は1800万円を超え、42都道府県ののべ約1600人を支援してきた。しかし、支援を希望する子どもは3年間で4倍に増加し、今年は400人を超えたという。

 現在は20人のサッカー選手とサポーターがこの支援活動に賛同しているというが、増え続ける支援を希望する声に追いついていないのが現状だ。支援の輪を広げていくためにも、齊藤とともに行った企画が持つ意味は大きい。ただ、この活動によって支援を受けるのは様々な事情を抱える子どもとその家族だけではない。

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