支援希望は年間400人。直面する厳しい実態と現役Jリーガーが広げる支援「日本では馴染みがなく想像しづらい」

2024年04月26日

メンタル/教育

「だからこそ人間として強くなれる」試合への招待は「スタート」に過ぎない

 齊藤は昨年8月に負った左ヒザの怪我からの復帰を目指している。サッカーが好きでサッカーを職業にしたプロサッカー選手が1年もサッカーをプレーできないという苦しみは想像を絶する。そんな過酷な復帰への道のりを明るく照らしてくれる存在がこの企画によって増えた。

「奥さんや家族やサポーターもそうですし、今回呼ばせていただいた家族もそう。僕に与えられているものがどれだけ多かったのかに気づいた。だからこそ人間として強くなれるという実感もあるし、膝の調子やメンタルの浮き沈みはあるけど、それを自覚しながら一歩ずつ成長していかないといけない」

「彼らと出会うことができて、やっぱり本当に自分は頑張らないといけないと思った。僕も学ぶことがたくさんあったし、その第一歩として僕にとって大切なクラブである湘南でスタートできたのはすごく良かった」

 齊藤が小学生時代からプレーする湘南でこの企画は始まった。齊藤が言うように、これはスタートであり、この支援を広げていくことが大切だ。代表を務める加藤遼也氏はこのように話す。

「経済的な理由でサッカーができない問題は、日本では馴染みがなく想像しづらいかもしれません。でも今回、齊藤未月選手がこの問題に目を向け活動を応援いただき、『未月とトモニ!』に参加されたファン皆さんのおかげで、確実に一歩前進しました。これからもサッカーが好きな大人たちが協力して子供たちを一緒に応援していけると嬉しいです。どうか力を貸してください」

 支援の輪が広がれば、齊藤のようなサッカー選手を間接的に支えることができる。そして、彼がまたピッチに戻り、躍動感あふれるプレーを見せてくれれば、それに心を動かされた子どもたちが努力する原動力になる。


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