週7日以上サッカーに費やすことも…? 日本の4種年代“サッカーやりすぎ”問題
2018年12月04日
ジュニアサッカーニュース日本のサッカー少年・少女たちはサッカーを「やりすぎ」ているのかもしれません。
そう言われて久しいですが、実際に日本の子どもたちは週にどれだけサッカーをプレーしているのでしょうか。ジュニアサッカーを応援しよう!WEBサイトで行ったアンケートによれば60%以上の選手が週3~4回(図1)サッカーをプレーしていると答えています。
【図1】1週間の練習日数(クラブ・スクール含む)
■7日以上 5.5%/11人
■6日 11.5%/23人
■5日 20.5%/41人
■4日 30.0%/60人
■3日以下 32.5%/65人
※1週間で200人に調査
しかし、驚きなのは、およそ6人に1人が週6日以上、つまり、ほぼ毎日のようにプレーしているということです。さらに「週7日以上」サッカーをしている選手も一定数見られます。『練習しすぎ』は、ケガのリスクが高まるだけでなく、休養をとる時間がなければ、さまざまな症状を引き起こし、身体が発達しているジュニア年代の選手たちの成長を阻害することになるので注意が必要です。
また、所属クラブの練習時間の調査(図2)1回の練習で2時間以内と答えた方が全体の60%を超えた一方で、3時間以上と答えた方も10%いました。もちろん、長時間の練習は身体への負担は大きくなり、ケガのリスクも高まります。
【図2】所属クラブでの1回の練習時間
■90分以内 22.0%/44人
■2時間以内 42.5%/85人
■3時間以内 25.5%/51人
■3時間以上 10.0%/20人
12月6日(木)発売の『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.51』では『コンディショニング』をテーマに、練習しすぎによる弊害や、子どもが疲労を溜めないためのメソッドを取り上げています。
特集内では『オーバートレーニング』『バーンアウトシンドローム』などの症状に対する具体的な症状に対する知識や、子どもが疲労を溜めずない休息法について専門家の方々にお話を伺っています。
子どもがサッカーを楽しめる環境をつくるには、保護者や指導者の方々が、コンディションに関する理解を深めることが不可欠です。今号の特集を通じて、チームやお子さんのサッカー環境について考える機会にしていただきたいと思います。
■最新号は「コンディショニング」特集!
商品名:『ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.51』
発売日:2018年12月6日発売
価格:1,320円(税込)
体裁:A5判/160ページ
≪特集≫サッカー上達のカギは『コンディショニング』にある! 『練習しすぎ』が子どもの成長を奪う
●元日本代表が語るコンディショニングの重要性/鈴木啓太(元浦和レッズ)
●練習しすぎが引き起こす『オーバートレーニング症候群』の危険
●突然起こる身体の不調の正体『クラムジー』とは
●マンガでわかる『オーバートレーニング症候群』
●『回復もトレーニング』アクティブレストの実践法とは
●お風呂博士に聞く! 疲労回復につながる『入浴』と『睡眠』
●食べて強くなる! サッカーメシ 試合前後の食事のコツ
●『脳』×『呼吸』で脳の疲労を回復させるブレインストレッチとは?
●ジュニア期に考えたい『歯の重要性』
●『ウォームアップ』と『クールダウン』の正しい方法
≪巻頭インタビュー≫
●僕らがサッカーボーイズだった頃~Jリーガーのジュニア時代~
・三好康児(北海道コンサドーレ札幌/U-21日本代表)
・室屋成(FC東京/日本代表)
●FCバルセロナでイニエスタを育てた男が語る サッカーに必要な『知性』
アルベルト・ベナイジェス(ヴィッセル神戸アカデミーアドバイザー)
●ジュニア女子サッカーを応援しよう! ~女子サッカーの未来~
籾木結花(日テレ・ベレーザ/なでしこJAPAN)
≪その他充実の企画≫
●日本代表に聞く! サッカーに生かせるフットサルの技術/滝田学(ペスカドーラ町田)
●巻末特別企画『ジュニア時代に出会ったサッカー選手たち』の現在 /久保建英(横浜F・マリノス)、三竿健斗、鈴木優磨(ともに鹿島アントラーズ)など
●木場トレが進化! 「C・B・Aトレーニング」とは!?
●クーバー・コーチング サッカーがうまくなるキッズのトレーニング集
●『チーム作りのプロセス』バルサにあって日本にないもの
●選手の自主性を育む『声掛け禁止』 イングランドの独自ルールの実態
●目的から考えるミニゲームの作り方
●サッカーが上手くなる『速読』の秘密/石井真(『楽読』インストラクター)
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