「なぜ、うまくいかなかったのか」その原因を考える習慣を。いわゆる“センス”は後天的に育てられる【サッカー外から学ぶ】
2019年06月20日
育成/環境才能とは何なのか。前回から連載『サッカー外から学ぶ』では、デッサンスクール『トライトーン・アートラボ』でプロ向けの指導も行う成富ミヲリさんに美術や芸術分野の視点から「才能」や「センス」といった言葉についてお話いただいている。今回は、さらに深層へ。いわゆる才能やセンスといった言葉を構成する「8つの能力」を分解し、サッカーに置き換えながら考えていく。
文●大塚一樹 写真●Getty Images、ジュニサカ編集部
【第1回】サッカーはすぐに上手くならない。美術から学ぶ「才能」の正体
才能がない子がいないように運動神経がない(悪い)子は存在しない
運動ができない人を「運動音痴」とか、「運動神経がない」と言ったりする。こういう言葉は、運動ができるという能力はあらかじめ決まっている才能で、できる人はできるし、できない人は何をしてもできないという日本人(もしかしたら人間の)思い込みに立った言い方だ。当たり前のことだが、「運動神経のない人間」は存在しないし、何を運動神経ととらえるかは別として、神経に善し悪しはない。
その動きをスムーズに行うために脳から発せられた指令を伝達するのはたしかに神経なので、なんとなく正しいような気がするが、運動またはその動きがスムーズにできないことは「運動神経」の問題では決してない。
こうした例を見るまでもなく、人は「できないこと」を何かのせいにしがちだ。連載1回目では「絵のうまい下手」を例に、「才能」について考えたが、才能も神経と同じく、誰にでもあり、その有無について話すようなものではないことはもうみなさんおわかりだろう。
才能について考える今回の連載の指南役、『絵はすぐに上手くならない デッサン・トレーニングの思考法』の著者でデッサンスクール『トライトーン・アートラボ』でプロ向けの指導も行う成富ミヲリさんは、「個々の“才能”を伸ばすには、それぞれの能力を理解する必要がある」という。
カテゴリ別新着記事
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- FCポルタ、デサフィオC.F、武生FCブルーキッズらがラウンド16進出!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- 全試合日程・組み合わせ・会場一覧【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- FCトリアネーロ町田、京都長岡京SS、ともぞうSCらが2連勝スタート!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- トリアネーロ町田、マルバ千葉、TSAフットサルスクール、リオンJr.が準決勝進出!【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- 全試合日程・組み合わせ・会場一覧【第56回全国中学校サッカー大会】
- マルバ千葉fc、リオンジュニア、TSAフットサルスクールらが準々決勝に駒を進める【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- マルバ千葉fcとFCトリアネーロ町田が決勝の舞台で激突【JFAバーモントカップ 第35回全日本U-12フットサル選手権大会】
- 判断は“頭”でするものではなく“感情”でするもの。元フットサル日本代表監督の言葉から紡ぐ「すべてを出し切る指導」の真意
- 指導者が熱心でないのでクラブを辞めさせたい
- 「早熟」の基準とは何か。子どもたちの成長につなげる指導者の役割とは