「なぜ、うまくいかなかったのか」その原因を考える習慣を。いわゆる“センス”は後天的に育てられる【サッカー外から学ぶ】

2019年06月20日

育成/環境

naritomimiori
【デザイナー・アニメーター・シンガーなど様々な分野で活躍する成冨ミヲリさん】
  
絵はすぐにうまくならないが、トレーニングで必ずうまくなる

 注目すべきは、これら8つ能力がすべて後天的に育てる、トレーニングによって鍛えることができるという点だ。

「絵はふんわりした才能論でも根性論でも上達できません。自分が思うように絵が描けないという現象があったとき、その原因は何なのか? を突き詰め、自分に足りないものを明確にしてトレーニングしていく。そういう意味では科学的なトレーニングと言えるかもしれませんが、漠然と描いていても上達までの道のりはかなり険しいものになりますよね」

 できないこと、苦手なことがある。それを克服するためのトレーニング方法は、なにがうまく行かない原因になっているのかを突き止めなければ組み立てられない。

「絵がうまい、下手が才能で片づけられてしまう理由はたくさんありますけど、手を思いどおりに動かす“運動”を伴っているという発想を誰もしないことも大きいと思うんです」

 繰り返しになるが、図画工作や美術の時間で絵の描き方、練習方法を教わったことがない人は少数派ではないだろう。私たちは絵をうまく描くための練習手段、トレーニング方法がまったくわからないため、絵を描く才能、能力を必要以上に神聖化してしまっているのかもしれない。

「そこはサッカーと同じなんですよ。モチーフを正確に描くという“うまさ”を発揮したい場合、モチーフをしっかり見てとらえる必要があります。目から入った情報を脳で処理して、手に命令を出す。8つの能力では目から脳のプロセスも鍛えますが、思ったように手が動かないという場合にはサッカーのドリブルがうまくできない、ボールをうまく蹴ることができないのとまったく同じ状況ですよね」

 目や処理能力を左右する能力も鍛えることができる。脳からの指令を実行する手の部分は、サッカーやスポーツと同じく、反復練習や正しいフォーム、理に適った動きをすることで解決できる。このトレーニングさえ積めば、“天賦の才”とは関係なく、誰でも(今よりは確実に)絵をうまく描くことができるというわけだ。

 次回は絵をうまく描けるようになるためのトレーニング方法から、サッカーのトレーニング方法、トレーニングに対するアプローチや思考法を学ぶ。
 


【連載】「サッカーを“サッカー外”から学ぶ重要性」


成富ミヲリ(なりとみ・みをり)
デザイナー・アニメーター・シンガー。東京藝術大学美術学部工芸科卒。ゲーム会社などを経て2002年に有限会社トライトーンを設立。商業施設の企画デザイン、TVCMのCG制作、アニメDVDの監督など活動は多岐にわたる。プロ向けのデッサンスクール「トライトーン・アートラボ」で講師を務め、主な著書に『絵はすぐに上手くならない デッサン・トレーニングの思考法』などがある。twitter 


 

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