サッカー母ちゃんの”まだまだ”ドタバタ日記「第30回 11月の憂鬱」

2013年10月31日

コラム

夏の終わり、次男たち3年生の久々の試合がありました。

張り切って元気に出かけていったのですが……。

「あーあ!」

タメ息つきながら次男帰宅。何かブツブツ言っています。

「ん? ボールなくした?って言った?」

「違うよ、ボロ負けした、って言ったの!」

「あらら~。まぁしょうがないよ、みんな久しぶりの試合だったんでしょ?」

父ちゃんも2階から下りてきました。

「そっかボロ負けしたかぁ……。Sコーチ、キレてた?」

「ううん。キレてたっていうか……、あきれてた」

思わず吹き出しちゃったけど、次男は笑わずコップについだ水をゴクリと呑み込んで

「オレ、最初ベンチで、コーチの隣に座ってたの……。みんな動き悪くてさ。そしたら、コーチが小さい声で、『なまってる………』ってつぶやいてため息ついて。そんなの初めてだよ」

夏休みが終わり、受験勉強に専念するため、サッカー活動を縮小するメンバーも出てきて、練習も試合も、思うようにできなくなっていました。

「でも、A君とかは、優秀で、テスト勉強しなくてもバツグンに成績いいんでしょ?彼は練習続けてるんでしょ?」

「いやー、あいつ、こないだのテストでダメだったらしい。だから、ついにAもサッカー練習の日減らすことになって」

「そっかー。いよいよ周りも本気モードになってきたんだね!」

……と他人事のように言っている場合ではない。次男だって受験生なんだからね。

またコーチのつらい季節かぁ。

他のクラブチームって、みんなどうしてるんだろ?

メンバー全員がサッカーで進路が決まるような強豪チームでない限り、やっぱり、秋が深まってからのサッカー活動は厳しいものがあります。

これまで、ウチのチームのジュニアユースは、3年たってやっとチームが出来上がっていました。

ようやくいいサッカーが出来てきた、という頃、休会してしまう子がどんどん出て、チームがバラバラになってしまう。

11月頃になると寂しそうにしているコーチを毎年見てきました。

それでも、コーチはそんな気持ちを呑み込んで、チーム方針として、受験勉強は大切だからと、休会をするなり、練習日を減らすなりして勉強に集中することも必要と、明確に子どもたちに伝えてくれているのです。

これは親としてはありがたい。

母ちゃん、かつては、サッカーと受験勉強は、ガンバリ次第で両立できるハズ! と思っていました。「引退」なんてしなくていいのに!って。

でも、じつは最近はちょっと考えが変わってる。

サッカーをちょっとガマンして、1、2カ月集中して受験勉強することも、必要じゃないかな? って。

サッカーをがんばれた子なら、そのパワーを勉強に向けられるはず。

そりゃ、スーパー優秀で器用なお子さんなら、サッカーと勉強の両方、同時にできるかもしれないし、本人の意志ならいいけど……。

でも、それをすべての子どもに強いるのも酷ってもんじゃないだろうか。

というのも、12月くらいから、「ヤバイ、これからは勉強だ!」とサッカー一時停止して勉強にチェンジ、ガッチリ集中した子のほうが、結果を出せているような……気もするんだよな。

「オレは、サッカー続けるからね」って次男は言っているけど……。

さあ、どうなるかな……。

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