いじめを受けて「サッカーをやめたい」と言う息子
2012年07月17日
コラム池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回のお悩みはいじめを受けてサッカーを続けることに悩む小学4年生のお子さんのご相談です。
◎自宅(ピッチ外での子育ての悩み)
(質問者:小学4年生の保護者)
小学4年生の男の子の保護者です。地域のサッカーに所属してます。クラブチームではなく、チームのお父さんたちがボランティアでコーチを引き受けてくれてます。1年生から初めており、とてもサッカーは大好きな息子です。そんな、息子よりサッカーをやめたいと言われとても驚きました。チーム内でひとりの子からいじめをずっと受けていたとのことです。寡黙で人とのかかわりがとても苦手な性格です。我慢強い性格でもあり、今回親に打ち明けたのは本当にたまりかねてだと思います。集団ではなくひとりからなのでこのまま辞めさせるのもどうかと悩んでいます。相手の親御さんとは話をするものの、和解は難しい環境です。どうするべきかとても悩んでいます。
まずはコーチに相談を。
チームの中で起きたことは任せる
相手の親御さんよりも、担当コーチの方と早く話をする努力をしましょう。「子どもがこんなことを話してきました。チームの中ではどうでしょうか?」と尋ねてみてください。その際に「コーチを責めているわけではない」ということ、「できれば辞めさせたくない、このチームで続けさせたいので解決したい」ということをきちんと伝えましょう。もし、コーチの方が思い当たる節がないのであれば「少し気をつけてみてあげてほしい」と伝え、観察期間を設けてみてもいいでしょう。
このようなことは、実際によくある話ですが、例えば、試合に出る、出ないなどのあつれきが、子どもの間にあるのかもしれません。ですが、練習や試合のなかで、子どもの姿を一番近くで見ているのは、親ではなく現場で指導するコーチです。
保護者として大切なのは「チームの中で起きたことは、コーチに任せる」というスタンスです。コーチよりも先に相手の親御さんと話をされたようですが、子ども同士のトラブルに親が口を挟むと、どうしてもお互いわが子の言い分を大人が言い合うだけになり、解決の糸口がなかなかつかめません。
いったんコーチに任せて様子を見る。まずはそこから始めることをお勧めします。
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