【第38回関東少年サッカー大会】決勝レポート
2014年08月25日
大会情報大宮アルディージャジュニアが関東少年サッカー大会を制す!!
8月24日(日)、味の素西競技場(東京都調布市)にて「第38回関東少年サッカー大会」の決勝があり、埼玉県代表・大宮アルディージャジュニア(以下、アルディージャ)が神奈川県代表・川崎フロンターレU-12(以下、フロンターレ)を4-1で下し、2008年の第32回大会以来2度目となる優勝を飾った。
「フロンターレは、いつも3-3-1のフォーメーションだったけれど、決勝では3-2-2にしてきて、マンマーク気味だったのでやりづらかった。ちょっと慌ててしまいゴールを決められてしまいました」とアルディージャは序盤の3分に先制を許したが、すぐさま11番・中山昴太くんがシュートを決めて同点に追いついた。アルディージャのメンバーにとって、フロンターレ戦は特別な思いがある。5月に開催されたチビリンピック関東大会のこと。準決勝で対戦し1-0で敗退している。「その悔しさを思い出した」という選手たち。そのあとの攻撃は見事だった。前半6分には分厚い攻撃で相手のオウンゴールを導くと、前半10分と17分には10番・大澤朋也くんが2得点を叩き出し4-1とした。
アルディージャは優位な得点差で後半に突入すると、時間をうまく使うことを考えながら試合を進めていった。「暑さや疲れもあったので、後半はディフェンスラインからゆっくりと組み立ててボールを繋いでいくことを心がけていました。前線に大きく蹴りだして、無駄に走らせて体力を消耗しないようにも注意していました」とキャプテンの14番・福井啓太くん。ただ、3点差のスコアに余裕をもっていたわけではない。フロンターレの強さはもちろんわかっている。「1点でも奪われてしまうと、崩れてしまいます」、だからアルディージャの選手たちは最後まで集中力を切らすことはなかった。結局、後半は両チームのスコアが動くことなく、タイムアップの笛が吹かれた。
「選手たちは8月13日から20日までベルギーに遠征していました。帰国してから2日間しか空いていない状況での試合だったので、コンディションは良くありませんでした。ただ、海外でも通用することのできる選手育成も目指していますので、選手たちには順応性も求めています。そういった意味で、この大会では選手たちにタフさを求めました。きつくても苦しくても気持ちを強く持てることがテーマでした」と試合を終えたアルディージャ・丹野監督は話してくれた。選手たちの決勝での戦いぶりは監督からの課題もクリアするものとなったことだろう。
■優勝 大宮アルディージャジュニア 丹野友輔監督のコメント
今年の夏はさまざまな大会で、自分たちのストロングポイントがどれだけ発揮できるか、タフに戦えるか、そして優勝も求めてきました。選手が成長するためには、勝っても負けても試合から何かを学んで、その次の試合に生かすことが大切です。それを、一つひとつ積み上げていくことで、いいサッカー選手やいい人間へと成長していくのだと思います。この大会の決勝では、コンディションが万全でないなかでも、最後まできっちり走りきることができていました。
(文・写真●山本浩之)
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