日本人屈指のストライカー・佐藤寿人選手が考える! 身体能力に左右されないオフ・ザ・ボールの身につけ方

2016年05月11日

コラム

「オフ・ザ・ボールの動き方」を武器にする日本人屈指のストライカー、サンフレッチェ広島・佐藤寿人選手。今回は、その「オフ・ザ・ボールの動き方」を身につけるために、育成年代から実践したいメソッドを紹介する。

(構成●ジュニサカ編集部 写真●Getty Images)

『ゴールハンターバイブル 得点を奪うための最強理論と38のメソッド【DVD付】』より一部転載


OSAKA, JAPAN - DECEMBER 13:  Hisato Sato of Sanfrecce Hiroshima during the FIFA World Club Cup match between TP Mazembe and Sanfrecce Hiroshima at Osaka Nagai Stadium on December 13, 2015 in Osaka, Japan.  (Photo by Matthew Ashton - AMA/Getty Images)

オフ・ザ・ボールの動きは身体能力に左右されない

 オフ・ザ・ボールにこだわる理由は、身体能力に関係なく身につけられるからです。僕は小さい頃からスピードなどフィジカル面で優れた選手ではありませんでした。

 だから、常に「ゴールを奪うためにはどうしなければならないのか」を考えなければ得点がとれませんでした。

 あるとき、コーチに「ドリブル禁止」というルールを設けられました。すると、必然的にゴールを奪うためには、オフ・ザ・ボールの動きでGKと1対1の状況を作らなければなりません。自然に相手のDFの目を盗んで裏をとるなどを意識してプレーするようになりました。

 つまり、守備陣との駆け引きです。彼らは原則として、FWと出し手を同一視野に入れて体の向きを作ります。だから、僕はDFの背中をとる動きが一つのポイントだと考えています。

 もちろん、パスがDFの背後に通ればいいですが、そうはいきません。わざとDFの視野に飛び込み、相手を引き連れて背後のスペースを空けるようにも努めています。そういう動きを繰り返し、対峙する相手と駆け引きを行っています。

 これはフィジカル能力に長けていなくても、誰もがやれることです。ストライカーとして、頭の中にそんな視点や考えを持つことさえできれば身につけられる能力です。

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