両足でうまくボールを扱えるようになるには? 悲願のEURO制覇を果たしたポルトガル独自の選手育成法から学ぶ
2016年07月13日
コラムEURO2016で悲願の優勝を果たしたポルトガルには、クリスティアーノ・ロナウドやナニやリカルド・クアレスマ、かつてはルイス・フィーゴなど名ウインガーを輩出する土壌があるが、ポルトガル国内のクラブはどういった選手育成を行っているだろうか。かつて、ポルトガルの名門・ベンフィカで育成部に所属していた経験のある松本量平氏の言葉に耳を傾けてみる。
(文●松本量平 写真●Getty Images)

いたってシンプルなポルトガルの指導
ポルトガルでは「軸足はこう置いて、当てるポイントはここ、上半身はこうかぶせて……」といった指導光景は、ほとんどお目にかかりません。例えば蹴る技術を指導するときは「(彼の右足とか、ゴールのサイドネット)へ飛ばせ!」、シンプルにこれだけ。悪く言えば大雑把ですが、最初に求めるのは一番大切なこの目的の部分です。指導者は「○○へ飛ばせ!」と目的を伝えるだけで、そのキックがどんな種類であれ、どちらの足であれ関係ありません。
ポルトガルはヨーロッパの中でも経済的に裕福でなく、ストリートサッカーで人材を輩出してきた国。ストリートサッカーで苦手な足を矯正させられたりはしません。ただし、蹴れないとやがてついていけない場面はどこかで生じます。ポルトガルでは、その経験が大切だと考えられています。
現在はその環境も減少してきており、有能な人材の育成について国として危機感を抱いています。そこで今ベンフィカではクラブ内の練習でストリートサッカーの環境をつくることにチャレンジしています。
例えば「苦手な足の習得」というテーマで練習を組み立てるとしたら、練習において、その足を使わないと得点できないような状況をつくります(ストリートでゴールなしのパス練習はありえません。シュート練習でトレーニングを組み立てます)。図1はシンプルにポールをスラロームしてのシュート練習です。この練習でポールをスラロームしたあと、右足で蹴ろうとすると、ぐるっと回りこまなくてはいけないので時間がかかり、競争形式では相手に負けてしまいます。子どもたちは、左足を使うことを意識せざるをえなくなります。
■ボールをスラロームしてのシュート練習

スラロームシュート:ボールをスラロームして、シュート(時間制限をつける、反対側に同じオーガナイズをつくり競争形式にする)
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
【AFC U17アジアカップ サウジアラビア2026】U-17日本代表メンバー発表!2026.04.27
-
東北トレセンU-13が開催!2026.04.18
-
U-19日本代表候補、国内トレーニングキャンプ参加メンバー発表!2026.04.17
-
【AFC U17女子アジアカップ 中国2026】U-17日本女子代表メンバー発表!2026.04.16
コラム
-
「これはやらない方がいい」という保護者の言動。wyvern望月隆司監督に訊く、サッカーの進路とプロを目指す選手へのアプローチ2026.04.03
-
親は子どものサッカーにどこまで関わるべきか?「サッカーが習い事になると難しい」佐久長聖高校女子サッカー部監督が語る2026.03.18
-
U-12からU-18に何人残れるか?「川崎フロンターレの軸となっていかなくちゃ」大田和直哉監督が取る勝負と育成のバランス【全日本U-12サッカー選手権コラム】2026.01.05
-
「なぜ、これだけいい選手が熊本に集まるんですか?」ソレッソ熊本指揮官は信念をもって個性を伸ばす【全日本U-12サッカー選手権コラム】2026.01.03
フットボール最新ニュース
-
レアル・マドリードが逆転勝利【25日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
インテルがまさかのCL敗退【24日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
ニューカッスル、イングランド代表ウィンガーが4ゴール【18日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
レアル・マドリードが後半に1点もぎとり白星【17日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
アーセナルが全勝首位通過【28日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2026.03.09
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2026.03.09
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 東京大会】大会結果2026.03.02
-
【卒業記念サッカー大会第19回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー3(決勝&閉会式)2026.02.27
お知らせ
人気記事ランキング
- 【AFC U17アジアカップ サウジアラビア2026】U-17日本代表メンバー発表!
- クラブとともに戦い、走り続ける背番号13――。FC岐阜の永久欠番
- 【2025 JFAトレセン関西U-14トレーニングキャンプ】参加メンバー
- 元日本代表・森岡隆三氏が語る“中高一貫校”でサッカーをするメリットと文武両道【PR】
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- 【AFC U17女子アジアカップ 中国2026】U-17日本女子代表メンバー発表!
- 「JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12」2018年度の参加メンバー768名を発表!
- 世界最高のプレーヤー メッシのジュニア時代
- 「個」の育成を貫くセゾンFC、エスポルチ藤沢ジュニアユースが中学年代で求める選手像とは?
- 生と死を強く考えさせられた石川直宏選手の「2011」










