延長終了間際の劇的決勝弾で大門少年サッカークラブが初優勝/第40回全日本少年サッカー大会 富山県大会

2016年10月31日

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延長終了間際の劇的決勝弾で大門少年サッカークラブが初優勝

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(文・写真●赤壁逸朗)

 第40回全日本少年サッカー大会富山県大会は10月29日、富山市の岩瀬スポーツ公園で決勝があり、大門少年サッカークラブ(以下、大門)が延長戦の末、1-0でFCひがしジュニアA(以下、FCひがし)を下して初優勝した。3位にはアズー高岡FCと高岡西部FC Jrが入った。

 決勝戦は、ともに初優勝を目指して激しい攻防を繰り広げた。ピッチをワイドに使ったパス回しで攻める大門に対し、FCひがしは高い個人能力を生かした果敢なドリブル突破を軸にゴールに迫った。

 前半からFCひがしが井澤柊太くんや佐渡雅輝くんのサイドアタックを中心に押し気味に進める。しかし、大門も粘り強く対応して徐々にペースをつかみ、後半7分、縦パスをつないだ好機で浅井怜央くんが鋭いシュートを放つがFCひがしGKの田畑航成くんが阻んだ。

 互いが球際で踏ん張って得点を許さず0-0のまま勝負は終盤へ。緊迫感が高まる中、FCひがしは後半終了直前にDFの藤堂碧人くんがドリブルで中央から攻め上がってチャンスを創出。最後は馬渕乃輝くんが押し込もうとしたが、今度は大門のGK稲垣勇斗くんがファインセーブで立ちはだかった。結局、前後半では決着がつかず勝負の行方は延長戦へ。

 延長ではFCひがしが攻勢をかけるが、大門も杉本悠くんがポスト直撃のシュートを放つなど、両チームの攻防がワンプレーごとに観客席を沸かせる。そしてPK戦が目前の終了間際、大門が自陣ゴール前のピンチから切り返した速攻で山崎麟太郎くんが抜け出しGKと1対1に。冷静にグラウンダーで流し込み、熱戦に終止符を打った。

 大門少年サッカークラブには射水市立大門小学校の児童28人が在籍。今大会では一戦ごとに力を付け、昨年優勝の小杉サッカークラブ、同準優勝の大久保少年サッカークラブ、一昨年優勝のスクエア富山FCなどを次々と破って栄冠をつかんだ。藤井康彰監督は「(同日にあった)準決勝も逆転勝ちしたように慌てずにプレーできるようになったところに成長を感じる。全国大会では今までやってきたことがどれだけ通用するかを試し、まずは1勝を目指したい」と話していた。

■大門少年サッカークラブ キャプテン・浅井怜央くんのコメント
優勝できてうれしい。絶対に勝つぞ、という気持ちだった。苦しい試合だったが最後まであきらめずに戦ったから勝てたのだと思う。全国大会でもみんなで力を合わせて頑張る。

■大門少年サッカークラブ ゴールキーパー・稲垣勇斗くんのコメント
普段から積極的に前に出てボールを処理できるように練習してきた。決勝では(相手に攻められてGKまで)シュートがたくさん飛んできて大変だったがいつも以上によく守れたと思う。大門は元気があって、みんな仲がよい。チームワークがよかったから優勝できた。全国大会でも優勝を目指して頑張る。

■大門少年サッカークラブ 決勝ゴール 山崎麟太郎くんのコメント
うれしいです。最後のシュートは外したらどうしようと思ったけれど決めることができてよかった。みんなで協力できたから優勝できたのだと思う。苦しい試合だったが絶対に勝つという気持ちでプレーしていた。全国大会でもゴールやアシストでチームの勝利に貢献したい。

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