【PR】ブラジル名門クルゼイロの育成から見る「活躍する選手と活躍できない選手の違い」

2017年05月02日

コラム

ブラジルでは才能豊かな育成選手が多い。しかし全員がプロにたどり着くということはない。育成時代に技術的な差はほとんど無いにもかかわらず、「活躍する選手」「活躍できない選手」が生まれる。
クルゼイロ・ジャポンの小林ヒロノリ氏は、これまでジュニアを対象にしたクルゼイロサッカーキャンプや、現地ブラジルのクルゼイロ育成施設への遠征し、ブラジルで「活躍する選手」に求められることがあると言う。さらに、日本とブラジルの育成現場の違いについて同氏に話を伺った。

構成・文●編集部 写真●クルゼイロ・ジャポン


ブラジルの育成と日本の育成の違いは?

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――クルゼイロはブラジルの他のクラブチームに比べて、育成に力をいれているのでしょうか?
 
 クルゼイロはブラジルの名門クラブチームで、選手の育成には伝統的に力を注いでいるのが特長で、選手育成のための人材確保だけでなく資金投資にも力を入れています。それを物語るように、実際に育成組織からトップチームに選手を輩出しています。今年も新たに3選手がトップチームと契約し、トップチーム登録メンバーの40%が育成組織の出身です。
 
――クルゼイロのジュニアキャンプを日本で開催されていますが、日本とブラジルの違いはどのようなところにありますか?
 
 クルゼイロ・ジャポンでは、ブラジル現地から育成部門のコーチを招いてジュニアサッカーのキャンプや指導者講習会、さらに実際にブラジル遠征をしてクルゼイロの育成施設でトレーニングも実施してきました。その中で、クルゼイロのコーチから「将来活躍する選手に必要なこと」のレクチャーを受けました。
 
 ブラジルは歴史もあり、多くの子どもたちが将来のプロ選手を夢見ています。もちろん、その全員がプロ選手になれるわけではありません。プロの道までたどり着けなかった選手の中には、素晴らしい才能を持っている子供も少なくありません。では、何が違うのか?

 クルゼイロの育成方針の一つに「Foco」というものがあります。それは焦点・フォーカスを合わせるという意味で、一度サッカーの道に進むと決めたら『その道を信じてぶれずに突き進む』ということです。持って生まれた才能によって仮にプロ選手になれたとしても、長続きしていません。活躍するためには、サッカーの道をぶれずにコツコツとコーチと共にトレーニングに励んでいくことがとても大切であり、それが育成方針ということが日本とブラジルの大きな違いだと思います。
 
――ジュニア年代で、ぶれずにサッカーだけに集中するのは難しいことですか?
 
 若い選手は、様々な誘惑が彼らに待ち受けています。同世代の友人が楽しそうに遊んでいる姿、ゲームにスマホなどの誘惑に負けてしまいます。ケガやスランプのせいで集中力を欠いてしまうこともあるでしょう。毎日のトレーニングに全力を注いでいない選手に成長は見られません。

 そのような誘惑にも負けず、プロ選手への道にフォーカスを合わせ続けることは簡単ではありません。それには家族やクラブなど、周囲のサポートが必要で、それによって、ぶれずにサッカーの道を進んで行くということが出来るといいます。それがプロ選手への道であり、ブラジルでは「活躍する選手」「活躍できない選手」の違いになるといいます。
 
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