「練習メニューを自身で考えることに意味がある」。自主練を考えることは状況に応じて柔軟に対応する力を生み出す
2017年07月06日
コラムジュニアサッカーの現場にはさまざまな疑問や悩みがつきもの。指導者から子ども、そして保護者の方々が抱くものを、ファンルーツの指導者たちがアドバイスします。今回はジュニア年代のキックの指導について、2つの疑問を解決します。
(再構成・写真●ジュニサカ編集部)
Q1
壁当て以外にも効果的なキックの自主練はありますか?

練習の道具や環境、方法を与えてもらうばかりでなく自らアイデアを出す
自主練習は、いかに反復できるかが大切です。壁当ては、蹴ったボールがすぐに戻ってくるので、確かに効果的です。ただし、壁がないからと言って自主練習を諦めることはありません。壁当てのもうひとつの魅力は、コントロールの上達に非常に役立つ「的に当てる」という要素です。こちらは、壁がなくても工夫次第で練習方法を用意することができます。たとえば、空き缶やペットボトルを置き、ボールを蹴って当てるといったことができるはずです。道具がなくても、子ども同士や子どもと親といった合に複数の人間がいれば、股の間を通すというルール設定もできます。
的当てでお勧めするのは、的の前方に障害物を置く方法です。たとえば、空き缶を直線上に間隔を空けて2つ置きます。(下の図1)手前の空き缶には当てずに、奥の空き缶に当てるというゲームを行います。前方の空き缶を避けるためにカーブをかけるとか、地面に置いたボールをふわりと浮かせるなど、自然と工夫が生まれるはずです。
また、こうした練習メニューを子ども自身が考えるということも非常に意味があります。練習の道具や環境、方法を与えてもらうばかりでなく自らアイデアを出すことが、状況に応じて柔軟に対応する力を生み出します。
私自身の経験で言えば、リフティングやヘディングでバスケットボールのゴールにボールを入れるなどの遊びを自分たちで考えました。練習をする場所について少し配慮が必要ですが、公園にある障害物にボールをくぐらせたり、少し遠いところから何回のキックで目標物に当てられるかをゴルフのスコアのように競ったりするのもよいでしょう。
子どもがどのように考えて練習メニューを作ったのかを親が聞いてあげると、子どもはより面白いゲームを考え始めるものです。壁当てができないという環境を嘆くことなく、オリジナルメニューを考案して自主練習に取り組みましょう。
手前の空き缶には当てずに、奥の空き缶に当てるゲーム。前方の空き缶を避けるためにカーブをかけるとか、地面に置いたボールをふわりと浮かせるなど工夫して蹴れるように練習する。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
なでしこジャパン(日本女子代表)メンバー発表!【MS&ADカップ2025】2025.11.19
-
【エリートプログラム女子U-13日韓交流】参加メンバー発表!2025.11.19
-
【2025ナショナルトレセンU-14後期】参加メンバー発表!2025.11.18
-
【U-15日本女子選抜トレーニングキャンプ】参加メンバー発表!2025.11.13
フットボール最新ニュース
-
アーセナルが直接対決を制しCL首位浮上【26日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
バルセロナがチェルシーに完敗【25日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
上田綺世が先制ゴールもチームは敗戦【27日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
-
バルセロナ、終始リードを許す展開で辛くもドロー【5日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
サッカー日本代表初招集MFが先発で勝利に貢献【6日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- “早熟タイプ”か“晩熟タイプ”か。成長のピークはいつ訪れる? 子どものタイプを知ろう!!
- 「JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12」2018年度の参加メンバー768名を発表!
- 【JFAエリートプログラムU-13日韓交流戦】参加メンバー発表!
- アグレッシブな守備を見せた しおやFCヴィガスが優勝を飾る!/バーモントカップ 第27回全日本少年フットサル大会
- 【静岡市長杯第40回清水チャンピオンズカップ少年サッカー大会】表彰
- 「2013年度 ナショナルトレセンU-12 関東(第1回)」の開催要項および参加メンバー発表
- 4種(小学生年代)を支える町クラブの存在意義とは? サッカーが日本の文化となるために改めて考えなおしたいこと
- FC岐阜、6/4長崎戦で「虫の日まつり」を開催!
- RENUOVENS OGASA FC ジュニアが悲願の初優勝!! 岩手県代表の座に輝く/第40回全日本少年サッカー大会 岩手県大会















