アウトサイドや足裏で相手の届かない位置にボールを運ぶ! コウチーニョが見せる”シュートまでの形”
2018年03月01日
サッカーエンタメ最前線今シーズンの冬の移籍市場において、1億6000万ユーロ(約217億円)という移籍金でリバプールからバルセロナへと移籍をしたブラジル代表MFフィリッペ・コウチーニョ。彼の得意なプレーは何と言っても、左サイドからカットインして、斜め45度の角度から右のサイドネットへと突き刺す豪快なミドルシュートです。コウチーニョのように自分の得意なシュートまでの形を試合で実現させるには、どのような技術が必要なのでしょうか。コウチーニョのプレーを参考に考えてみましょう。
文●前田快/ジュニサカ編集部 写真●Getty Images
相手の足が届かないところへボールを運ぶ
コウチーニョの得意なプレーの一つである逆のサイドネットへのミドルシュートは、正確なシュート技術が身についてなければ打つことができません。シュート力ももちろん大事ですが、自分の狙っているところにいつも正確に蹴ることができる技術がとても重要なのです。
そのため、自分の得意なシュートの形を見つけて繰り返し同じ形を練習することが、コウチーニョのようなミドルシュートを打つための一番の近道であるということができます。
では、自分の得意なシュートの形を見つけて反復練習をすれば、いつでも同じようなシュートを試合で打つことができるのでしょうか。残念ながらそう簡単にはいきません。当然のことながら試合では、相手のディフェンスがあり、シュートを防ごうとしてきます。
加えて得意なシュートの形、コースが相手に分析されていると、得意なシュートを打たせないようなディフェンスを相手がしてきます。コウチーニョの左サイドからのミドルシュートは当然相手から警戒されているに違いありません。
しかし、コウチーニョは何度も同じようなゴールを警戒してくる相手から奪っています。今度はどうしたら、シュートを警戒してくる相手からゴールを奪うことができるのかという疑問が湧いてきます。
コウチーニョは自分の得意なシュートの形に持っていくためのボールの運び方をたくさん持っています。ここが大きなポイントなのです。同じ左サイドからのシュートでも、右のアウトサイドでボールを運んだり、右のインサイド、左のインサイド、足の裏など、さまざまシュートモーションへの移行方法をコウチーニョが持っていることが動画でもわかります。
そして、ボールを自分の打ちやすい位置にボールを運ぶときに、相手の足が届かないところへボールを運んでいることにも気づくことできます。相手が届かないところへボールを運ぶために、さまざまボールの運び方をコウチーニョは身につけているのです。
コウチーニョはキック力、技術力がとても優れていることは言うまでもありませんが、そのような技術力を持ってしても得意なシュートを打たせてもらえないこともあります。そのようなときにコウチーニョは無理にシュートを打つことはせず、一度味方にボールを預けるなどしていることが動画内でも目にします。
コウチーニョのように、ジュニア世代の子どもたちには、自分の得意なシュートが打てないときの判断もうまくできるようになってもらいたい。周りをうまく使えるようになってくると、相手が警戒しなければいけないプレーが増えて、自分の一番得意なシュートの形に持っていくことが容易になってきます。
ジュニア世代の子どもたちは、得意なシュートの形を見つけて繰り返し練習するだけではなく、どのようなボールの運び方をしたら警戒してくる相手のディフェンスをかわしてゴールを奪うことができるのかを意識して取り組みましょう。そして、自分の得意な形にどうしても持っていくことができない場合に、どのような判断をするのかということも合わせて考えることができると、プレーの幅が広がってくるでしょう。
≪コウチーニョのプレー集≫
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