レジスタFCが春の日本一に!! バディーSCとの大激闘を制し「チビリンピック」3度目の優勝/決勝レポート
2018年05月07日
大会情報
関東勢対決の決勝戦は大激闘に
取材・写真・文●中澤捺生
5日(土)、日産スタジアムにて「JA全農杯 チビリンピック 全国小学生選抜サッカー 決勝大会 2018」決勝戦が行われ、レジスタFC(関東2位/埼玉県)がバディーSC(関東3位/神奈川県)をPK戦(3-2)の末に下し、4年ぶり3度目となる優勝を飾った。
同大会は昨年度までは10チーム(全国9地域)が出場していたが、今年度からは出場枠が増え16チームが出場。4つのグループに分かれて予選リーグを行い、各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出する大会形式となっている。なお、3ピリオド制(12分×3)である。
そのなかで決勝戦まで勝ち上がったのは、レジスタFCとバディーSCだった。この両チームは関東大会の準決勝で対戦。その時はレジスタFCが1-0で勝利している。
大観衆が見守るなか行われた決勝戦は第1ピリオドの早々から主導権を握っていたバディーSCが先制点を挙げる。「ネイマールの動画をいつも見ている」と語る10番・白須健斗くんが左サイドからドリブルを仕掛けて中に切り込むとPA内で倒されてPKを獲得。これを22番・土屋櫂大くんが真ん中に決めた。
選手全員を入れ換えた第2ピリオドはレジスタFCが押し込む展開に。ポスト直撃のシュートを放つなど、バディーSCのゴールに襲いかかった。すると、終了間際に貴重な同点ゴールをゲットする。左のハーフウェーラインから16番・林田空凌くんが中にロングボールを入れると、ワンバウンドしたボールに「気持ちで押し込みました」と11番・安藤光大くんがGKとDFよりも先にヘディングでボールに触りゴールに流し込んだ。
迎えた第3ピリオド、同点に追い付いた勢いそのままに、レジスタFCが逆転に成功する。CKのこぼれ球を拾った15番・川地瑛太くんがPA内左から縦へドリブルで突破すると中で待っていた9番・土屋光くんが合わせた。
先制するも逆転されたバディーSCは13番・宮田遥くんがFKで綺麗な弧を描いたシュートを放つも右ポストに直撃。同点にすることはできない。このままタイムアップかと思われた試合終了間際に劇的同点弾が生まれる。左PA内深くまでドリブルで切り込んだ10番・白須くんがクロスをあげると、主将の金子俊輔くんがトゥーキックで流し込んだ。
「試合終了まで残り10秒くらいだったので、本当に嬉しくて、嬉しくてしかたなかったです」と試合後に劇的な同点ゴール決めた瞬間の感情を教えてくれた。
結局、試合は延長戦でも決着がつかずPK戦に委ねられることに。
3人全員がPKを成功させた先攻のレジスタFC。そして、後攻のバディーSC3人目のキッカーに対し「読み通りだった」とGK大橋藍くんがシュートをセーブ。レジスタFCが3度目となる優勝を成し遂げた。
春の日本一を決める戦いは、まさに手に汗握る決勝戦にふさわしい好ゲーム。試合終了後、スタンドからは盛大な拍手が送られていた。

<ジュニサカMOM>
貴重な同点ゴールを決めたレジスタFCのFW土屋光くん。小柄ですが、体を使い方が非常に上手い選手です。レジスタの攻撃の軸になっていました。また、前線からの激しいプレッシングでパスを回すバディーSCのDF陣を自由にさせていませんでした。渡辺泰明監督も「レジスタFCのキーマンとして守備だけではなく攻撃でも期待していました。体を張って、ボールをキープしたりと本当によく頑張っていました」と絶賛していました。
<関連リンク>
・JA全農杯チビリンピック2018 小学生8人制サッカー大会
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