激戦の東京都大会はヴィトーリア目黒FCが制する!/第28回バーモントカップ 東京都大会
2018年06月25日
バーモントカップ 第28回全日本U-12フットサル選手権大会取材・文・写真●山本浩之
ヴィトーリア目黒が「バーモントカップ」4度目の優勝
6月24日(日)に「JFAバーモントカップ第28回全日本U-12フットサル選手権大会」は東京都大会の決勝戦が小金井市総合体育館であり、ヴィトーリア目黒フットボールクラブ(以下、ヴィトーリア目黒)がヴィルトゥスサッカークラブ (以下、ヴィルトゥス)を5-1で破り、2012年の第22回大会以来となる4度目の優勝を果たした。
午後4時30分からの決勝は、どちらのチームも、この日3試合目となったが、どの選手にも疲れた様子はなく、全国決勝大会の出場権をかけた大一番に相応しい引き締まった表情をみせていた。
前半のキックオフから、両チームとも、ロングボールを多用して素早く前線に球を進める。ミドルレンジからのシュートも多く、パスをつなぐよりも個の力で打開していくようなシーンが目立った。中盤で激しい球の奪い合いが続いたが、ヴィトーリア目黒の先制弾は4分のこと。少し遠目ではあったが、51番・伊藤晏理くんの放ったシュートがゴールネットを揺らした。
均衡が破れたことで、ヴィルトゥスも積極的にシュートまで持っていくようになったが、ヴィトーリア目黒はゴールを守る1番・吉村哲平くんの堅守が光った。吉村くんの踏ん張りにフィールドプレーヤーも奮起すると、追加点はコーナーキックを基点に69番・神野眞悟くんが落ち着いて押し込んだ。
前半を2点リードで終えたヴィトーリア目黒。メンバーの表情からも落ち着きがみえ、いい雰囲気で後半を迎えたようにみえた。けれども、これ以上離されたくないヴィルトゥスが前がかりになって攻めてくるのは当然のこと。ヴィルトゥスは立ち上がりから勢いに乗ると、3分に13番・関口慶次郎がゴールを決める。
2-1と1点差になったことで、さらに試合はヒートアップ。流れはヴィルトゥスに傾いたままだったが、7分になると、それまでヴィルトゥスの攻撃に耐えていたヴィトーリア目黒の反撃が始まった。31番・廣恒龍くんが左から放ったシュートで再び2点差とする。
このゴールがヴィルトゥスには重くのしかかった。ヴィルトゥスの選手から動きに精彩が欠けるようになると、残り1分のところで、ヴィトーリア目黒は51番・伊藤くんと31番・廣恒くんがダメ押しとなる連続ゴールで5-1と試合を決定づけた。
優勝したヴィトーリア目黒の石井裕佑監督は「ディフェンスからしっかりと入ろうという話しをしていました。この大会に向けて練習試合で強化してきた部分を試合で発揮できたと思います。ここ数年はブロック予選で敗退していましたが、今年は厳しい中をよく勝ち上がることができたと思います」と選手たちの戦いぶりを評価した。
ところで、閉会式を終えて、集合写真を撮ったあと、ヴィトーリア目黒のキャプテン・廣恒龍くんに話しを聞こうとすると、選手が大勢集まってきた。もちろん優勝したこともあるが、どの選手もニコニコと明るく、とても人懐こい。東京都代表は、前回の全国決勝大会でMIP FCが準優勝に輝いていることから期待も高まるが、ヴィトーリア目黒のメンバーはそんなプレッシャーも笑顔で跳ね飛ばすことだろう。キャプテン・廣恒くんは「ヴィトーリア目黒は、どんなときでも最後まで頑張り抜けるチームです!」と胸を張った。そして、元気一杯のヴィトーリア目黒の選手たちは、全国の舞台で「やっぱり東京のチームが優勝した方が盛り上がりますよね!」と開催地・東京代表としてのプライドと意地をみせ、躍進することを誓った。
<ジュニサカMOM>
ヴィトーリア目黒のゴレイロ・吉村哲平くん。鉄壁の守りで優勝に貢献しました。的確なコーチングは味方選手にとって頼りになったことでしょう。石井監督には幼稚園の年少から指導を受けているという吉村くん。石井監督から「正直、最初はここまで上手くなるとは思いませんでしたが、今では東京都トレセンにも選ばれるなど、本人の頑張りで成長してくれました。ここ半年で、さらに伸びていますので、全国決勝大会では、これまでの成果をみせてほしいですね」とのメッセージが贈られました。
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