コラム

トーキックの多用は放置してもいい?

2013年01月22日

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回は幼稚園年長のお子さんに教えるキックについてのご相談です。

◎練習(トレーニング場面での悩みやギモン)

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(質問者:幼稚園年長の保護者)

現在、6歳の息子(年長)のキックについて、これでよいのかどうか、考えたりしています。お伺いしたいことは、トーキックについてです。4歳くらいから、ボールを蹴りはじめ、足の甲で蹴ることはできるときもありますし、本人も甲で蹴ることは理解しているようですが、最近は、強いシュートが打てるためか、トーキックを気に入って多用するようになりました。また、わざわざ自分で少し浮かせてから、インステップで蹴ろうとします。トーキックが悪いという思い込みもあるかもしれませんが、このまま放置してよいものか、やはり正しい(と指導書に書かれているような)キックを練習させたほうがよいのか、池上コーチはどのようにお考えでしょうか?

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キックを覚えるのは小学3年生から。
2年生まではトーキックだけでもOK

 京都で講演をした際、終わってから30代くらいの男性がやってきて、こう言いました。「池上さん、うちの子いま3歳なのですが、今からサッカーで何かやっておくべきことはありますか?」私は苦笑しつつ、「何もありませんよ」と答えました。「しいて言えば、公園などに遊びに行くときは必ずサッカーボールを持って行って遊んであげてください」3歳児も幼稚園児も、ほぼ同じです。どんなキックをしようが構いません。楽しく遊んであげてください。

 そんな答えでは物足りないかもしれないので、ひとつだけ説明しておきましょう。ご存知のように、キックにはボールを当てる場所や蹴り方によっていろんな種類があります。そして、各々のキックを使う用途というものがあります。ですが、それを理解し始めるのは小学3年生からで十分です。2年生まではトーキックでまだOK。3年生から、この蹴り方はこういうとき、あのキックはこんな場面でといったように、いろいろなキックを覚えていきましょう。

 理解度は年齢とともに上がっていきます。無理をして早め早めに教えても、決して身につきません。子どものキャパシティを超えてしまうと、サッカーそのものを嫌いになる恐れもあるので気をつけてください。

プロフィール

池上 正(いけがみ・ただし)

1956年大阪生まれ。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼年代や小学生を指導。02年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。同クラブ下部組織の育成コーチを務める。03年より小学校などを巡回指導する『サッカーおとどけ隊』を開始、千葉市・市原市を中心に190カ所におよぶ保育所、幼稚園、小学校、地域クラブなどで延べ40万人の子どもたちを指導した。2010年1月にジェフを退団。同年春より「NPO法人I.K.O市原アカデミー」を設立。理事長としてスクールの運営や指導、講習会、講演をこなすかたわら、大学や専門学校等で講師を務めている。2011年より京都サンガF.C.アドバイザー、12年2月より京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターに就任。08年1月に上梓した初めての著書『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(08年・小学館)は、11年12月現在で7万部に迫るベストセラー。11年9月には指導現場で、その実践例を大公開した『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10【DVD付き】』が発売。U-12の育成に携わる指導者や保護者には必見のDVD付き書籍となっている。

近刊情報

『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10【DVD付き】』

指導者や保護者から多くの支持を得ている『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』の著者・池上正氏が普段からよく使う象徴的な言葉(フレーズ)を取りあげながら、どのように子どもと接すればいいのか、言葉をかければいいのか、子どもとの距離のとり方……子育てやサッカー指導に悩む方々の具体的な解決策として、 “オトナが守るべき10のおきて”を伝授します。

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