コラム

池上コーチの一語一得「トレセンに推薦されたがサブのまま。どうアピールすれば?」

2013年07月02日

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回はトレセンに関する保護者の方からのご相談です。

◎自宅(ピッチ外での子育ての悩み)

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トレセンに推薦されたがサブのまま。どうアピールすれば?(質問者:小学6年生の保護者)

「技術はある!」と認めてもらいトレセンも推薦されましたが、チームの試合のときはいつもサブメンバーです。50人いる同級生の中で選抜メンバーに入れただけでもありがたい話ですが、チームから3人しか推薦できないトレセンに選んでもらったのに先発で出場できないことに悔しさを感じているようです!
人見知りでコーチにもなかなか話かけたりもしてないようですし、積極的にガツガツ行くタイプではないのでコーチの話も後ろの方で聞いてるし、やる気がないように取られているのかなと思っています。どうしたらやる気が伝わりますか?

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トレセンよりもチームで
試合に出ることを一番に考えよう

 まずはそのチームで試合に出るのが一番の目標ですね。トレセンに選ばれたからどうしようといったことは、あまり意識しなくてよいと思います。

 もし、息子さんが私の子どもだったとしたら「どうして、試合に出られないんだと思う?」と尋ねて一緒に考えます。「何が足らないのかな?」と具体的に聞いてあげてください。もし「お父さんはどう思う?」と聞いてくるなら、「自分のことは自分で考えろ」などと突っぱねずに「お父さんの意見はこうだよ」と決して感情的にならずにわかりやすく伝えて下さい。「親としてはこう思っているよ」と率直に言っていいと思います。そこで、足りない部分を補うには、日ごろの練習からどんなことを考えていけばいいか、そんなことを考えるといいでしょう。

 やる気云々は、うるさく言わないほうがいいでしょう。やる気なさそうな態度でも、プレーはすごい、という子はいます。そういう子がミスすると「ほらね、やっぱり」みたいな言い方をされるのが常なのですが、自分ができないことにせいいっぱい取り組んでいることを、ぜひ認めてあげてください。

プロフィール

池上 正(いけがみ・ただし)

1956年大阪生まれ。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼年代や小学生を指導。02年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。同クラブ下部組織の育成コーチを務める。03年より小学校などを巡回指導する『サッカーおとどけ隊』を開始、千葉市・市原市を中心に190カ所におよぶ保育所、幼稚園、小学校、地域クラブなどで延べ40万人の子どもたちを指導した。2010年1月にジェフを退団。同年春より「NPO法人I.K.O市原アカデミー」を設立。理事長としてスクールの運営や指導、講習会、講演をこなすかたわら、大学や専門学校等で講師を務めている。2011年より京都サンガF.C.アドバイザー、12年2月より京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターに就任。08年1月に上梓した初めての著書『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(08年・小学館)は、11年12月現在で7万部に迫るベストセラー。11年9月には指導現場で、その実践例を大公開した『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10【DVD付き】』が発売。U-12の育成に携わる指導者や保護者には必見のDVD付き書籍となっている。

近刊情報

『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10【DVD付き】』

指導者や保護者から多くの支持を得ている『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』の著者・池上正氏が普段からよく使う象徴的な言葉(フレーズ)を取りあげながら、どのように子どもと接すればいいのか、言葉をかければいいのか、子どもとの距離のとり方……子育てやサッカー指導に悩む方々の具体的な解決策として、 “オトナが守るべき10のおきて”を伝授します。

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