チーム動画紹介第72回「AC等々力」

2009年07月27日

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actodorokil

地域で愛されるクラブを目指して

 今回は神奈川県川崎市で活動するAC等々力の練習にお邪魔し、代表である斉藤公秀さんにお話を伺いました。

「AC等々力」ってどんなチーム?

 AC等々力は2009年度の5月からスタートしたサッカークラブです。女子トップチームが「イーリス」(中学生以上の女子)、「インフィニート」(小学生男女)、「ニーニェス」(幼児男女)といった年代があり、全てのカテゴリーを合わせて30名ほど。普段は、等々力第2サッカー場、等々力運動広場を中心に活動しています。

AC等々力の創設のきっかけを教えてください。
 クラブを設立のきっかけは、幅広い年代の女子選手が一貫してサッカーを楽しめる環境を作りたかったからです。以前、私は女子高校でサッカー部の指導者をしていました。入部する子の多くがサッカー未経験者。それでも、選手たちは少しずつテクニックを身につけて上達していきました。しかし、3年生は5月に引退。せっかく身につけた技術も、卒業後はサッカーをする場所がなく、楽しみたくても気軽にできないのが女子サッカーの現状です。
そして、もうひとつ。現在、クラブのジュニアチームには女子選手が2名。他のクラブを見ても大体1~2名所属していて、小学生までは女子もサッカーをする場は多いんです。しかし、中学校に上がると女子サッカー部はほとんどなく、活動の場は減少します。そして、サッカーをやめる子、離れてしまう子が出てくるんですよ。まれに、高校生になってもう一度始める選手やJリーグの下部クラブに入る選手もいますが、それはほんの一握り。だから、どの年代の女子選手もサッカーができる場として、AC等々力をスタートしました。

AC等々力の指導方針を教えてください。
 キッズ、ジュニア年代は強化ではなく育成の時期なので、成長に合わせた運動がメインです。プレーに関して言えばどの年代も、「頭で考えて、判断するサッカー」を指導しています。例えば、ボールをただ蹴り返すサッカーではなく、自分からこんなプレーがしたいと自発的に考えて動くプレーをさせるようにしています。このような指導をするに至ったのは、女子サッカー部監督時代にチームを勝たせようとすると、「おまえはここをやれ」「フォーメーションはこうだ」「何番がうまいから2人でマークしろ」といったように型にはめてあげれば、それなりに勝つことができました。ですが、ある試合で、試合前に伝えていた僕の指示を彼女たちは実行しましたが、先制点を取られたんです。すると、全ての選手がベンチを向いて「どうしたらいいんですか?」と指示を求めてきました。そこで、選手たちが指示なしではプレーできないということに気がついたんです。当然、育成年代より上、強化という年代になれば指示や決まりごとも必要です。しかし、常にどんな状況にあるかを自らで考えて、判断しなければならないと選手は決して育たないんです。

「頭で考えて、判断するサッカー」を身につけるために実戦していることはありますか?
 キッズ、ジュニア年代の選手には常に100%の練習をさせないことです。例えば、1年生の練習は1時間ほど、まだまだやり足りないといった気持ちを持たせるように心がけています。サッカーは練習以外にも、学校の休み時間や放課後、休日など、いろんな環境で取り組めます。そこでは、子どもたちが自分たちで考えたことをやりますよね。それが重要だと思うんです。
その他に、練習では選手に個人差があり、メニューができる子とできない子がいます。もし、できなかった子が、「悔しい!」「どうしたらできるだろう?」とコーチに聞きに来た場合、うちのチームではできた子に聞かせるようにしています。それは、教える側と教わる側の両方が「なぜできるか?」という理由を考えるからです。

チームとして今後の目標は何でしょう?
 地域で愛されるチームになっていきたいですね。数年前に、静岡県で高校選手権予選の試合を見に行ったときのこと。会場近くで作業していたお茶畑のおばあちゃんたちがその会場にふらっと足を運んできたんです。両チーム名を言うと途端に応援をはじめたんですよ。聞けば、一方のチームは日頃から挨拶や態度が良く、気持ちのいい選手たちだったそうです。うちからもそんなサッカー以外の面で地域の人に共感してもらえる人を育てたいです。

編集部コメント

「頭で考えて、判断するサッカー」を掲げるAC等々力では、トレーニングにも工夫がありました。それは、「番号順ミニゲーム」の中で紹介した、呼ばれた番号の子どもがゲームに参加し、GKはその次の番号の子どもが務めるというもの。子どもたちも少し考え、「キーパーは6だ!」と元気な声をあげながら、子ども同士で出ていない子に声をかけ、自分たちでゲームを円滑にこなしていました。低学年からの考える練習の積み重ねは、未来のJリーガー、なでしこリーガーを着実に育てている。そんな気がしました。

9月5日に発売する『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.14』で連載中のジュニア女子サッカーを応援しよう!では、女子トップAC等々力イーリスを紹介しています。
雑誌詳細はこちらから >>

(文● ジュニサカ編集部)

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