チーム動画紹介第85回「東京・清瀬VALIANT」

2012年01月31日

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地域から愛されるクラブづくり

今回は東京都清瀬市を拠点に活動する東京・清瀬VALINTの練習にお邪魔して、代表の土屋さんにお話をお伺いしました。
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「東京・清瀬VALIANT」ってどんなチームですか?

 基本的に清瀬ゆりかご幼稚園のOBを母体としたクラブチームです。VALINTは英語で「勇敢な」という意味の言葉。
  もともと「清瀬VALINT」というチームが昔からあって、私自身もその2期生だったのですが、一度クラブはなくなりました。しかし、1999年に私が代表となってクラブを復活させました。今では小学1~6年生まで100人ぐらいの子どもたちが所属しています。ジュニアユース年代には「FC Consorte」(2006年設立)というチームがあり、VALIANTの中学生チームとして活動しています。

チームの指導方針を教えてください。
 技術的なところに関しては、世界を意識したチームづくりを目指しています。こんな小さな町クラブからでも、「世界基準」をテーマに追求していかないと、日本全体のレベルもあがらないと思うので、真剣に取り組んでやっています。特にオランダの育成方法を参考にして、チームに取り入れていますね。
  技術面以外では、もともと私も教育者なので、あいさつやしつけなどを一般的なコミュニティの中でやれるように意識しています。やはり学校以外での“子育て”という部分も担っている思うので、我々もそこは責任をもってやらなければいけないですね。そういった部分は、うちのチームのお父さんコーチにもお願いしています。チーム指導者のほとんどがお父さんコーチなのですが、専門的なサッカーの分野というよりもむしろ、社会人の先輩として教えられることを伝えてもらっています。

高校年代も以前は指導されていましたが、ジュニア年代で必要な技術は何だとお感じですか?
 なかなか高校生からテクニックを身につけるのは、非常に難しいですからね。ジュニア年代からしっかりとしたテクニックを身につけてほしいと思っています。ただ、私が考えるのは、サッカー全体を通した中で、あらゆる場面に応じた必要なテクニックを発揮できるかどうかということ。ここはダイレクトでシュートする場面、ここはワンタッチでボールを処理する場面で、そのテクニックを活かすには、自分のスペースを作ってパスコースを確保しておくことが大切です。また体の向きはどうなのか、ファーストタッチはどこに置いた方がいいのか、というのにもこだわらなければならない。そういったテクニックはすべて個人個人の判断をともなったものです。
  攻撃でも守備でも、その“判断をともなったテクニック”というものが必要でしょう。相手がいない状態だけドリブルがうまいとかでは、あまり意味がありませんからね。

トレーニングの組み立て方などはどういった工夫をされていますか。
 先ほども話したように、ベースはオランダの育成ですね。うちのチームでは、基本的に「M-T-M」の考えでトレーニングを行っています。ゲームでの課題を抽出して、フォーカスコーチングでトレーニングを積み重ね、修正していきます。
  新しいトレーニングを取り入れる場合は、ボールに触る回数を増やしてあげたり、スペースを広めにとってはじめるところから、徐々に相手をつけていってハイプレッシャーにしていくといった工夫はしていますね。

チームとしての今後の目標は?
 地域に愛されるクラブを大前提として、子どもひとりひとりがサッカーに夢中になって取り組める環境づくりをしていきたいですね。うちのクラブでも、すべての子どもたちがプロのアスリートになれるとは限りません。子どもたちによく言っているのは、プロ選手などアスリートプレーヤーになることもいいけど、たとえそうなれなくても、サッカーが大好きでずっとやめずに続けて、自分が父親になったときに息子に「サッカーって面白いぞ」って言いながら、息子とボールを蹴ってあげるというのも立派なことなんだよという話をしていますね。

「東京・清瀬VALIANT」チームホームページ

編集部コメント

 取材当日は“初蹴り”ということで、保護者も選手もいっしょになったミニゲーム大会が行われおり、非常にアットホームなクラブの印象を受けました。
 チームでは平日に2~3回練習し、週末に試合を組んでいることが多いとの話。しかし決めていることがひとつあって、土・日のどちらかに試合が入ったら、一方の日は必ず休みにするというのです。それには、家族との時間を大切にしてほしいという土屋代表のはからいがあるようです。
 サッカーに対する考え方は、オランダ流で非常に興味深いものでしたが、クラブとしての環境づくりの部分も同様に、関心を寄せる話でした。今後も“地域に愛されるクラブ”として、子どもたちを育成していってもらたいですね。
(取材・文・写真●ジュニサカ編集部 吉村・工藤)

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