日本代表初選出・大津祐樹選手も収録! 日本を代表する選手には、ジュニア時代に意外な共通点があった!! #1
2013年01月31日
サッカーエンタメ最前線2月6日に行われるキリンチャレンジカップ2013・ラトビア戦(兵庫・ホームズスタジアム神戸)に臨む日本代表メンバー23名が31日に発表となった。注目は代表初招集となった大津祐樹選手。昨年発売の『僕らがサッカーボーイズだった頃~プロサッカー選手のジュニア時代~』(元川悦子著)では大津選手の少年時代のエピソードが収録されている。また、そのほかでは香川真司選手(マンチェスター・ユナイテッド)、吉田麻也選手(VVVフェンロ)、岡崎慎司選手(シュツットガルト)も登場。
今回サッカーエンタメ最前線では、本誌『ジュニアサッカーを応援しよう!』でも連載を持つ著者元川悦子氏は、選手たちのジュニア時代に触れて何を想ったのか。2週にわたり紹介したい。
親が面倒を見すぎては、子どもの自立心が育たない
――早速、現在好評発売中の『僕らがサッカーボーイズだった頃~プロサッカー選手のジュニア時代~』について、どのような想いから執筆されたのでしょうか? また、どのような人たちに読んでほしいでしょうか?
現在、日本を代表する選手たちのジュニア時代に、親御さんや子どものときに指導をしていた指導者の方々が、どういう風に彼らをサポートしてきたか、また、選手たちはどのようにプロの道を切り開いたのか。そんなプロサッカー選手の原点に迫り、読者に伝えたいと思い、筆をとりました。この書籍では13人の選手の具体的な事例を紹介しているので、今、サッカーをしているお子さんを持つ親御さんや育成年代(幼稚園から小学生、中学生など)を指導している指導者の皆様に役立てていただけるお話が多いと思います。 特にお父さん、お母さんには読んでほしいですね。
私たち親世代が子どもだった頃は、親がなんでも面倒を見てくれる、それこそ学校まで自転車で送り迎えをしてくれるなんてことは、基本的にはありませんでした。それがごく普通のことだと思っていました。ですが、最近は、あまりにも自分の子どもに対して何かを「やってあげる」、子どもに必要以上の手助けをする大人が増えているように感じられました。このままだと、その子どもが自分で判断したり、自立心を持ったりすることができなくなってしまうのではないでしょうか。子どもに自立心を持たせる、この書籍に出てくるような自立したトップアスリートを育てるためには、子どもが何かをしたいと思ったとき、親はすぐに手を差し伸べてあげたいという気持ちを、ぐっと我慢をして、時には見守ることも大切だと思います。この書籍に出てくる選手の親御さんたちは、その我慢をされています。加えて、子どもたちの選択肢を増やす努力をしています。子どもが何かをしたいときに、最終的な判断は、子どもに決めさせて、親は「(子どもが)決めたことには応援します」というスタンスをとっていましたね。
――「親がすぐに手を差し伸べることを我慢して、見守って、最終的に子どもが決めたことを応援する」というのが共通点ですか?
子ども自身が興味を持って「やる!」と決めたことではないと、おそらく、のめり込むことができないと思うんですよ。例えば、自分でサッカーがやりたいと思って、あるチームに行きたいと決めたとしますよね。子ども自身が決めたことだから当然、そこへ行くという責任が生まれるわけです。では、そのチームに行きたいのならどうすればいいのか。子ども自身が一生懸命に考えて「勉強をたくさんしよう」だとか、「もっと練習をしよう!」といった努力をする気持ちが湧くと思います。このように自分で判断して決めたことで、興味があることだったら、あれも知りたい、これも知りたいと、突き詰められます。ですが、人が「何かをやって」とお膳立てをしてしまっては、途中でつまらなくなって辞める、もしくは、のめり込めません。この書籍で紹介した選手たちは、皆、自分で決めて、夢をつかみとっていますよね。自分で決めて、それに対してどうやって努力をするかを自分で考えることがプロになるための条件なんじゃないでしょうか。
――書籍内に出てくる選手の中でいえば、どの選手がどんな努力をされていましたか?
川口能活選手(本編・CASE12登場)は、子どもの頃、昔のトヨタカップの試合のビデオを親御さんと一緒に見て、親御さんも覚えるくらいずっと見続けて、選手の動きを真似てボールキャッチの方法など、自分で考えたりしていたそうです。プロ選手の動きを一生懸命に真似る行動は、別に人からやれと、命令されてやっていたわけではありません。川口選手の子どもの頃はGKの指導者が少なかったので、自分で考えて行動した結果、プロ選手になる夢をつかみとることができました。好きなことを突き詰めるという姿勢がわかるパターンですね。
<続>
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