池上コーチの一語一得「試合を経験させてもらえないクラブにいます」

2013年05月28日

育成を考える

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回は試合経験をほとんど与えられないお子さんについてのご相談です。

◎試合(試合で修正したい悩み)

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(質問者:小学6年生の保護者)

小学6年の息子がいますが、保育園年長のときから同じクラブチームでサッカーを続けています。今までほとんど試合を組んでもらえませんでした。小学生最後となる今年、早速大きな大会があったのですが、チームエントリーもしてもらえず、子どもたちはがっかりしています。たまりかねて保護者でコーチに尋ねたのですが、「どの大会に出るのかはこちらに権限がある。なぜそんなに試合に出たがるのかわからない。登録人数もギリギリだし、本当にこのチームで試合ができると思っているのか逆にこちらから聞きたい」と言われました。その後、そのコーチは私たち保護者に意見されたことでかなり頭に来たらしく組み立て式ゴールのポールを、投げつけたり叩きつけたりと八つ当たりしていました。そんな態度にもがっかりしてしまい、他のチームに移った方がよいのか、しかし小学6年のこの時期にほかのチームに移ることもどうなのかと迷っています。このままこのチームで耐えて続けた方がよいのでしょうか。息子は今のチームの仲間が好きなようです。

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まずはよく話し合う
批判ではなく相手の言い分をじっくり聞く姿勢を

 ご相談の文面からでは詳しくはわからないのですが、要するに公式戦にチームとしてまったく出場しておられないのですね。それはクラブとしての方針でしょうか。

 私の知っているクラブでも、監督さんや代表の方のポリシーで「トーナメント戦には出ない」「全国大会の予選には出ない」と決めていらっしゃる方は複数いらっしゃいます。その多くの方は、トーナメントのカップ戦などは、大人が勝利至上主義に走ってしまいがちなので自戒を込めてのことかと想像しています。

 もし、その方々と似た考え方なのであれば、練習試合を多数組んだりしてくださればいいのですが、相談の一文にあるように「今までほとんど試合を組んでもらえませんでした」ということであれば、理解しがたいことです。

 選手の人数が少ないようですが、一応「エントリーぎりぎり」とあるので、試合に出られないわけではないようです。出場する大会などを決めるのは、スタッフの役目ですが、子どもを預けている保護者が疑問を抱いたのであれば、それに対する説明責任はあるはずですね。

 ここはもう一度落ち着いて、大人だけで冷静に話してみてはいかがでしょうか。

「批判というわけではなく、説明してほしいし、こちらの意見も聞いてほしい」といった前置きで、どうして試合をさせないのか、その理由を聞いてみてください。また、保護者としてはたくさんでなくてもよいので試合を経験させたい旨を伝えましょう。

 このような話し合いは、日本人は非常に苦手で、価値観が異なる者同士になると、たとえ目的が同じでもうまく議論できないようです。

 ですが、ここは子どものためだと割り切って、建設的な議論ができるよう努力してみてください。とにかく批判から入らないこと。とにかくコーチの方の話をまずじっくり聞く姿勢を相手に見せ、よい話し合いができればよいのですが。

 そして、もし議論できない場合は、お子さんの判断に任せましょう。仲間と一緒にやりたいのならそれでもいいし、試合経験を積むためにクラブを移りたければチーム探しなど支援してあげましょう。

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