サッカー母ちゃんの”まだまだ”ドタバタ日記「第8回 K君の報告」

2013年05月30日

コラム

3月末の、長男の卒業式間近なある夕方。

犬の散歩をしていると……。

「こんにちは」

隣の中学に通う、長男の小学校のときの同級生のK君。

「あっ、こんにちは!」

K君と長男は、低学年のときは毎日学童保育で一緒にサッカーやった仲。

小学校のときのチームは別でしたが、とってもガッツがある子でした。

何度もウチのチームに誘ったのですが、結局中学もK君は部活を選んで。

K君と長男とはだんだん疎遠になりましたが、
懐っこい子で、母ちゃんにはいつでも自分から挨拶してくれるんです。

時期的には「高校どこ決まった? サッカー続ける?」なんて聞きたいところですが、
なんとなく聞きそびれ、そのまま犬を連れて母ちゃんが歩き出した瞬間。

「オレ……まだ、決まってないんですよ」とK君。

ナヌー!? 卒業式もうすぐだってのに。

「大丈夫! K君なら決まるよ、ガンバレ! 絶対大丈夫!!」

「はい、がんばります」

笑顔でうなずいたK君を見送りながら、
どうしてK君みたいないい子が受からないのかなぁと腹立たしい思いでした。

小学校の頃も、先生に誤解されたことがあったしなあ……。
内申厳しくつけられたのかしら?
勝手にあれこれ解釈してモヤモヤする母ちゃん。

一昨年、整骨院の林先生がセミナーで
オスグッドの症状のあるモデルさんを探していたとき。

ウチのチームに該当者がいなくて、K君の中学のグラウンドまで行きました。
母ちゃんがオロオロ探していたときも、
K君がサッカー部のみんなを集めて話をしてくれて、あのときは本当に助かった。

そういう情のある、すごいいい子なんです。
なんとか、早く学校が決まりますように!

……と思っていたのですが、先日の土曜日。

また犬の散歩中。

自転車に乗った誰かが、通り過ぎて、「あっ!」と言いました。

振り向くと、「どうも!」とK君がニコニコしているじゃないですか。

「オレ、サッカーやってるんですよ!!」

「ホント!? 高校のサッカー部で!?」

「ハイ!!」

「よかったねえ~!」

高校決まったんだ、よかった、よかったー!
それも、ちゃんとサッカー部ある学校に!!

高校に入ったものの、部活がちゃんと活動してないとか、
ボールに全く触らせてもらえないとか、思うようにサッカーできない話を
いっぱい聞いていただけに、K君の「サッカーやってる」はホントに嬉しい報告でした。

「でも、オレ、急に腰椎分離症なっちゃって。高校で走り過ぎちゃって。オスグッド直してくれる先生のとこ行けば、いいんでしたっけ?」

「そうそう。林先生のところ。行ってみて。急に症状出たのなら、よくなるかもしれないから」

「わかりました!」

笑顔で自転車こいで行くK君。

いや~、よかったなぁ。

そりゃ、分離症は困るけどさ。なんだかK君ったら、
腰が痛くなるほどサッカーで走っていることが嬉しくてたまらない!って感じじゃないですか。

今度会うときまでに、ちゃんと腰直しといてよ。
そしてまた、元気に「サッカーやってます!」報告聞かせてね。

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