なぜ“石川直宏”は人を惹きつけるのか。今季での引退を決意した“ミスター東京”の少年時代
2017年08月04日
コラムFC東京に所属する石川直宏選手が2日、2017年限りでの現役引退を発表し、多くのサッカーファンが彼のプレーを見られなくなることを名残惜しんだ。なぜ“石川直宏”は人を惹きつけるのだろうか。横須賀で過ごした少年時代からその理由が見えてきた。
(文●元川悦子 写真●Getty Images)
引退を決意した石川
青赤のユニフォームの18番を背負う男が、右サイドを疾走し、矢のようにゴールに突き進む――。横須賀で生まれ、横浜F・マリノスの下部組織で大きく成長した石川直宏が、FC東京を代表する看板アタッカーになってから、10年以上の月日が経過した。
彼の爆発的スピードと鋭くキレのある動きに、多くの人々が魅了されてきた。原博実(日本サッカー協会強化担当技術委員長)、ジーコ(イラク代表監督)、岡田武史(杭州緑城監督)アルベルト・ザッケローニ(日本代表監督)といった日本サッカーを担ってきた指揮官たちも例外ではない。
「子どもの頃の直宏は、そこまで速いっていう印象はありませんでした。リレーの選手にも選ばれていましたが、小学6年生のときは体の大きい子に負けて、本人も相当悔しがってましたね。当時はすごく体が小さくて、中2でも156センチくらいしかなかったんです。そういう小柄な体を気にして、本人もドリブルとか1対1では負けたくないと一生懸命でした。その頃、頑張って身につけた技術が、今に活きているのかなと思いますね」
父・二三夫さんはしみじみとこう語る。
スピードあるドリブル突破は石川の最大の武器だ。が、ひとつのストロングポイントだけに依存していたら、ここまで高いレベルを維持することはできなかっただろう。
「実は、僕は高校2年生までは真ん中でプレーしていて、パスを配球する役割だったんです。自分の思ったところに正確にボールを止めて蹴れないといいボールは出せない。だから、インサイド、アウトサイドで正確なパスが出せるように心掛けていましたし、中央はドリブルも活きるんで積極的にやっていましたよ。今でも調子が悪いときに『小学生のときのようなプレーがしたいな』と思うことがありますね」
このように彼は少年時代から磨いてきたスキルや創造性という確固たる土台をもつ。それがあるからこそ、今も華々しいパフォーマンスを披露できるのだ。
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