【第37回全日本少年サッカー大会】栃木県大会 決勝レポート「厳しい戦いを強いられるも栃木サッカークラブジュニアが3連覇を達成!!」
2013年06月17日
大会情報厳しい戦いを強いられるも栃木サッカークラブジュニアが3連覇を達成!!
6月16日(日)、栃木県大田原市美原運動公園陸上競技場で「第37回全日本少年サッカー大会栃木県大会」の準決勝、決勝が行われた。決勝の舞台に勝ちあがったのは、準決勝で昨年のファイナリストであるJFCファイターズを1-0で下したディフェンディングチャンピオン栃木サッカークラブジュニア(以下、栃木SCジュニア)と、準決勝でFCみらいと3-3のまま突入したPK戦(3-1)を制した野原グランディオスFC。
栃木SCジュニアの準決勝の戦いぶりは見事で、主将の大沼舜くんが「僕らのチームのゴールキーパーの大塚裕貴は、県内で一番足下がうまいゴールキーパーだと思っています」と自信を持って話すように、最後方からしっかりボールをつなぎ、JFCファイターズの選手たちを走らせて疲れさせ、試合を優位に進めて勝利したもの。
決勝戦も同じような展開が予想されたが、試合が始まってみると優勢に進めたのは野原グランディオスFCだった。栃木SCジュニアがボールをつなげないように、勇気をもって次々とすばやくディフェンスに立ち向かっていきボールを奪っていく。
栃木SCジュニアもそのすばやいアプローチから逃れるために、ボールをつながずに前線へ放り込むのだが、野原グランディオスFCの10番狩野奏人くんが最終ラインで絶妙なラインコントロールをみせ、栃木SCジュニアの選手たちを幾度となくオフサイドにからめとっていく。野原グランディオスFCがそうやって奪ったボールをすばやく前線へつなぎ、カウンター攻撃に活路を見出すという展開がつづいた。
「自分たちがやってきたことを自信をもってやろうよ! しっかりボールをつないでいこう!」
ハーフタイムに金澤祐介監督の叱咤を受けた栃木SCジュニアの選手たち。自分たちがやるべきことは整理されていたが、問題はそれができるかどうかだった。
後半に入っても試合は野原グランディオスFCのペースで進んだ。栃木SCジュニアに一瞬でも隙ができればカウンターからゴールが生まれそうな気配が漂っていたが、それでも、少しずつ栃木SCジュニアが盛り返していく。しっかりボールをつなごうとする意識がプレーに表れ始めた頃から流れが変わったのだ。
そして後半16分、最後方のゴールキーパー1番大塚くんが丁寧にフィードしたボールが、右サイドに開いて待っていた7番三浦圭翔くんにわたる。三浦くんがサイドをドリブルで突破して上げたクロスに対し、ゴール前中央で主将の14番大沼舜くんがダイレクトで合わせ、ついに先制に成功!
野原グランディオスFCも反撃をするべく最後の最後まで懸命に走ったがゴールネットは揺らせずにタイムアップ。1ゴールを争う緊迫したゲームは栃木SCジュニアに軍配があがり、3大会連続3回目の決勝大会出場を決めた。
決勝戦で値千金ゴールを決めた大沼くんは、準決勝でも唯一のゴールを決めておりチームのエース的存在。憧れの選手には点取り屋であるメッシやロナウドを挙げる。大沼くんは「決勝大会は楽しみです。もっと最後にフィニッシュの部分の精度をあげて、僕がゴールを決めてチームを優勝に導きたいです!」と笑顔で語ってくれた。
■栃木SC・金澤祐介監督のコメント
相手チームの素晴らしいプレーもあって、決勝戦は厳しい戦いを強いられました。それでも、勝利に対する執念、仲間への思いやり、心を一つにして戦う、といった普段僕らが目指していることが最後に発揮できたと思います。最後の最後にしっかりボールをつないで相手を崩すというプレーも表現することができました。接戦になるとまだまだ我を忘れて自己中心的にプレーをしてしまう傾向もあるので、決勝大会でも自分たちのサッカーがしっかりできるよう準備して臨みたいと思います。
(文・写真●鈴木康浩)
■大会フォトギャラリー
(写真●鈴木康浩)
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