【第37回全日本少年サッカー大会】徳島県大会 決勝レポート「大雨の中での決戦。1点を守りきった田宮ビクトリーが21年ぶり3回目の優勝!」
2013年06月17日
大会情報大雨の中での決戦。1点を守りきった田宮ビクトリーが21年ぶり3回目の優勝!
決勝は、『個人技を活かした攻撃力』を武器に4試合を16得点と圧倒的な得点力で勝ち進み21年ぶり3回目の優勝を目指す田宮ビクトリー(以下、田宮)と、『選手たちが考えてプレーする組織的なサッカー』で5試合を1失点という堅守で勝ち上がり30年ぶり2回目の優勝を目指す川内北サッカー少年団(以下、川内北)との一戦となった。
試合前から降りだした雨で少しずつピッチが重くなりはじめ、「ドリブル&パス」が得意な両チームとしては、ボールの動きやすい早い時間帯で得点が欲しい状況。そんな中、最初にリズムをつかんだのは田宮。トップ下の11番・近藤蔵波くん(田宮)がうまくサイドの選手を使い、高い位置でボールを動かしゲームを組み立てる。試合が大きく動いたのは前半8分、混戦からこぼれたボールを7番・ 小西智也くん(田宮・主将)がコントロールすると迷いなく24メートル付近から強烈なロングシュートを放ち、ゴール左隅へ決め先制。一方、川内北は田宮の10番・津川絋輝選手の前線からの激しい守備にあい、攻撃の起点となる10番・加賀見竜馬くん(川内北)へなかなかボールを収められず、攻撃のチャンスを作ることができないまま、1点のビハインドで前半を折り返した。
後半も田宮ペースで試合は進むが、川内北のGK・眞鍋来夢くんのファインセーブもあり、守備陣が集中して守り追加点を許さず攻撃のチャンスをうかがう。しかし、5分を経過したあたりから雨足が強まりピッチ上には目で見て分かるほどの水が溜まり、両チームとも本来の力を発揮しきれないコンディションの中での後半となった。終盤はボールをなかなか運べず、気持ちと気持ちのぶつかり合いのゲームとなったが両チームとも最後まで闘う姿勢を失わず40分闘いきった。
試合は田宮が前半の1点を守りきり、1-0で川内北に勝利。田宮の正岡コーチの「結果的に前半の内に得点できて良かった」という言葉通り、前半を優位に進めた田宮に軍配があがった。
■田宮ビクトリー・正岡巌コーチのコメント
少々の雨であれば自分たちのサッカーはできると準備していたのですが、後半は両チームともサッカーにならないくらい予想外の雨が降ったので、結果としては前半の内に得点できて良かったです。前半は、遠目からでも積極的にシュートを打つように指示していた中で、いい時間帯にうまく7番の小西選手が決めてくれました。後半は大荒れの状況でしたが、球際の寄せがしっかりできて、負けたくないという気持ちが相手に上回った結果の勝利だったと思います。チームを立ち上げたときに攻撃的で子どもたちの個性が伸ばせられるような面白いサッカーを目指してやってきたのでとても嬉しいです。特に、トップ下の11番・近藤選手はゲーム展開・ドリブルをとっても高い技術を持っていて攻撃でのキーマンになりました。今後は守備もしっかり準備して行かなければなりませんが、カウンターでも点を取ることのできる技術を持ったチームなので、さまざまな状況を想定して全国に挑みたいと思います。」
(文・写真●柏原 敏)
■大会フォトギャラリー
(写真●柏原 敏)
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