子どもがサッカーを楽しむために親にできること・チームにできること

2013年07月11日

コラム

それぞれの立場でチームの運営を考える

▼コーチの声
ジュニア男子チーム羽物俊樹監督(写真左)

 サッカーが楽しければ、子どもたちは勝手に休憩時間にサッカーで遊び出すんです。ウィングスには代表選手になった選手やJのアカデミーに入った子もいますが、そういう子は練習が終わったあとも仲間を集めてサッカーで遊んでいました。子どもたちが勝手にサッカーで遊び出す、そんな環境を作るのが親やコーチの役目。それができるかどうかが、子どもがサッカーがうまくなるか、生涯サッカーを好きでいられるかの境目なのではないかと思います。

▼保護者の声
育成部会東出ゆかり会長(写真右)

 お父さんのコーチ会と別に、お母さんたちは育成部会を作って、小学校の連絡会出席、備品の調達、広報誌作りなどチームのバックアップを担当しています。確かに、『えーっ、そんなに自分たちでやらなきゃならないの?』という方はいます。でも、入ってみれば、おしゃべりして子育て情報も交換できるし、楽しそうね、となっていくんですよね。最初は木の陰から見ていたお父さんも、いつのまにかシューズ買って、コーチになっているんですよ。

▼[川崎ウィングスF.C.]父兄のための応援の手引き
川崎ウイングスでは試合観戦時の応援マナーについて、1枚のプリントにまとめ、父兄に配布しています。チーム理念に基づき、JFAが提示している『めざせベストサポーター』なども参考にして作られました。子どもがサッカーを始めたばかりのお父さんお母さん必読です!

[×]こんなことしていませんか?
■ 自分の子どもや味方選手を罵る。
「何やってんだー」
「やる気あんのかー」などなど……。

■ 審判に文句を言う。
「ファウルじゃないの?」
「オフサイド!」などなど……。

■ 相手チームを貶める発言をする。
「あんな下手なチームに
なんで負けるの」などなど……。

■ ベンチのコーチでもないのに、選手に指示をする。
「大きく蹴れ」「もっと開け」などなど……。
大切なベンチからの指示が聞こえなくなります。

[◎]心がけましょう!
◆自分のチーム、相手のチーム、審判、運営に関わっている方など、みんな仲間として尊重しましょう。

◆良いプレーには、味方にも相手にも、どんどん賞賛の声を出しましょう。「ナイスプレー!」「すごいね!」

◆励ましの声は選手の力になります。どんどん出しましょう。「がんばれー」「ファイト!」

◆審判にも難しい判定はあります。審判の下した判定は尊重しましょう。

◆選手への指示は、ヘッドコーチの役目です。いろんな人がいろんな指示を出せば混乱するだけ。ましてや応援場所からの指示は厳禁です。

 

【NPO法人 川崎ウィングス・フットボールクラブ】
1992年設立。神奈川県川崎市を拠点に幼児、ジュニア、一般女子、シニア女子、シニア男子まで、「生涯サッカー」「親子で楽しく」といった理念を掲げて活動中。
http://www.k-wings.net/main/index.htm

 


プロフィール
鈴木哲夫(すずき・てつお)
理事長・少女部監督

1992年、川崎ウィングスF.C.を設立。子どもが成人した現在も、少女部監督としてグラウンドへ。チームのために作った「父兄のための応援の手引き」や、「親のための10の心得」「コーチのための10の心得」が話題に。(チームHP参照)


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