子どもがサッカーを楽しむための夏トレ対策ガイド
2013年07月14日
コラム徐々に暑さに慣れていくカラダづくり
体冷却は文字通り体を冷やすことで、太ももなどの大きな筋群や首などに水をかけると有効です。子どもは体重当たりの体表面積が小さく、熱をなかなか外に逃がすことができません。
休み時間やハーフタイムは、太ももや首すじを氷で冷やしてもいいでしょう。うちわなどであおって風を送ってあげるのも効果的です。運動後は冷たい水を張ったバケツで足を3~5分ほどアイシングすると、疲労回復を早める効果も期待できます。
3つ目の暑熱馴化とは、暑さに慣れることを意味します。例えば、梅雨明けの急激に気温が上がる時期にいつもと同じ強度の練習をすると、体がパンクしてしまいます。特に熱中症は、梅雨の合間や暑くなり始めた数日間に発生することが多くなります。
そのため、急激に暑くなったら、1週間はトレーニングの強度を下げて、徐々に慣れさせることが必要です。あるいは、休み時間を多めにとる。ただし、暑さに慣れると発汗能力が高まるため、体から大量の水分を失います。
中には「暑さに慣れたんだから水を飲まなくても平気だろう」という人もいますが、それは大きな間違い。むしろ水は飲まなければいけません。しっかりと水分が摂取できていれば、体温も一定に保たれて、強度の高いトレーニングもできるようになるでしょう。
暑さ対策に関する知識を身につけて、ぜひ将来のある有望な選手をいい条件でトレーニングさせてあげてください。
アドバイザー
安松幹展 (やすまつ・みきのぶ)
立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科教授。体育会サッカー部のヘッドコーチも務める。
<関連リンク>
・『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.25夏号』
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!2024.11.14
- 「Jヴィレッジチャレンジ 2024 powered by シント=トロイデンVV」が開催!2024.11.14
- U-19日本代表、メキシコ遠征参加メンバー発表。湘南ベルマーレ・石井久継も選出で10番を背負う!2024.11.08
- 「U-16日本代表候補 国内トレーニングキャンプ」参加メンバー発表!2024.11.07
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
人気記事ランキング
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 「フットサルって足下がうまくなりますよね」。それだけじゃないメリット “重要な決断” が繰り返される価値とは【8月特集】
- 「2023ナショナルトレセンU-13 関東」参加メンバー発表!
- ビルドアップ能力を自然に高めるスモールサイドゲーム。スペインで行われるトレーニングデザインとその意図とは
- 「もも上げクランチ」でキック力を鍛える!/【サッカー専用】小学生のための体幹トレ
- 「JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会」で輝いた8人の選手たち/ジュニサカMIP
- すぐに「痛い」と言い出す息子…。