チームづくりに必要な信頼関係をアップさせる方法
2013年08月20日
コラムチームワークを高めていくうえで欠かせないのが信頼関係。この信頼関係をどのように築いていけるといいのでしょうか。今回は、チームづくりに必要な信頼関係をアップさせる方法を紹介します。
文●福富信也 構成●田中夕子 写真●魚住貴弘 イラスト●原田弘和
協力●東京電機大学理工学部サッカー部
信頼とは技術と人間性の合わせ技
チームワークを築き上げるうえで必要不可欠なのが「信頼関係」です。選手同士、選手と指導者、指導者同士、時には保護者、チームに関わるすべての人たちの間に、「信頼関係」が築かれていないと、いいチームづくりをするのは難しいでしょう。
では、信頼関係とはどのようにして築かれるのでしょうか。
今日会ったばかりの人と「信頼関係を築け」と言っても、何から始めればいいかわからず戸惑ってしまうはずです。なぜなら、信頼関係とは、その人のことをよく知らなければ築かれないものだからです。しかし、信頼とはいったいどんなものなのでしょうか。形のないものなので、漠然としていてわかりにくいと思いますが、一緒に考えていきましょう。
サッカーにたとえて説明します。あなたがゴールに向かってドリブルで進んでいます。あなたの前にはDFが1人しかおらず、味方は右にも左にもいたとします。
左にいるのはシュートの決定率70%のAくん、右にいるのはシュートの決定率30%のBくんです。この場面、あなたはどちらにパスをしますか。おそらく、いや間違いなくAくんでしょう。信頼関係を築きチームワークを高めるにはどうすればよいのか?
しかし、技術に優れるAくんは、気分屋でモチベーションに激しい波があります。一方のBくんは技術面では劣りますが人間性が素晴らしく、どんなに苦しい状況でもサボらず守備では計算が立つ選手です。この状況で、あなたが監督ならどちらの選手を先発起用しますか。答えに困るのではないでしょうか。なぜなら、どちらも決定打に欠くからです。
サッカーにおいて技術はとても重要なものです。しかし、その技術を操るのは人間性です。モチベーションに波のある選手は、せっかくの技術を正しく扱うことができないでしょう。つまり、「技術だけで信頼は勝ち取れるか」、答えはNOなのです。同様に、「人間性だけで信頼は勝ち取れるか」、これもまたNOなのです。「信頼とは技術と人間性の合わせ技である」ということです。
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