サッカーも勉強も伸びる子になる! すべての土台は“国語の力”にあった!
2013年10月02日
コラム思春期以降は家庭以外に「先生」を見つける
国語力、言語力をつけるには、家庭環境は非常に大切です。そして、家庭で国語力をつけるには、特に3、4年生までの年齢が一番大事な時期になります。
この時期までに家庭の会話の中で、正しい日本語を使い、論理的に話すことを訓練していくべきでしょう。5、6年生、いわゆる思春期になったら親の言うことなど聞きませんよ。
もっとも、話せばちゃんとわかる年頃なので、私などが彼らの「サッカーと勉強なら、俺はサッカーだけでいい!」なんて、子どもっぽい考え方を正すことはできます。しかし、先ほども言ったとおり、親の言うことは聞きません。
この年頃の子どもたちが言うことを聞くのは、大好きないとこのお兄さんや、同じサッカー部、クラブの先輩など、「こうなりたい」と思う身近な年上の人なのです。先輩に「オレこういうふうにノートとってるんだ。お前も参考にしろよ」みたいなことを言われると、この年齢ではものすごく影響を受けるもの。
つまり、思春期以降の親御さんの仕事は、子どもが付き従う、いい監督やコーチ、親でも先生でもない、年上の人を見つけることだけなのです。
家風みたいなものというか、この親にしてこの子ありみたいなのが的確に出るのは国語なんです。「何大出てるから、この家は頭がいい」ではなくて、言葉がしっかりしてるから勉強もできるし、スポーツもできる、なんですよね。本当に意味のある人生を送るということは、そんなふうにひとつの言葉を大切にしていくことの延長線上にあるのだと思います。
【国語力 3か条】
第1条 言葉は正確に
あいまいな言い方や間違った言葉づかいはしない。
第2条 相手に伝わるように
比喩を使ったり、例を挙げたりして工夫して相手に伝える。
第3条 問題意識を持つ
何がいけなかったのか、どうしたらよりよくなるのか、言葉にしてみる。
【国語力の2大エレメンツを確実に身につける!】
高濱先生が「これだけは!」と念を押したのが漢字学習。国語力がすべての土台ならば、漢字は国語力の基礎となるのです。また、国語力を発揮する「作文」が苦手な子への効果的な方法も教えていただきました。
▼国語力の土台は漢字にあり!
漢字だけは、泣こうがわめこうがやらせてください。これはもう長年の経験から自信を持って言えます。なぜなら、漢字が読めなければ、あらゆる文章問題を読み解くことができないからです。
子どもは文章題で怒られると、頭が悪いと言われている気がして勉強嫌いになったりしますが、漢字の練習については、さぼっていることを怒られているだけだとわかりますから、傷にはなりません。「ガタガタ言ってるんじゃないわよ、やりなさい!」と、ガンと言っていいんです。漢字だけでも基礎力はかなりつきます。
▼作文は口頭で言葉を引き出す
作文の苦手な子を指導するときは、口頭で引き出す方法が効果的です。
「何か見えた?」「ボールがびゅんと飛んできた」「じゃ、それを書いて」「何か聞こえた?」「コーナーフラッグが風でパタパタ鳴ってた」「じゃそれを書いて」と書かせる。
子どもにとっては、「そんなの普通のことじゃん」ということなのですが、それらは間違いなくその子が自分で勝ち取ったひとつの情報であり、オリジナルですから、言葉にして並べてみるだけで味のあるいい作文になるんですよ。

プロフィール
高濱正伸(たかはま・まさのぶ)
1993年に「数理的思考力」「国語力」「野外体験」を重視した学習教室「花まる学習会」を設立。『考える力がつく 算数脳パスル なぞぺ~』シリーズ、『わが子を「メシが食える大人」に育てる』など著書多数。算数オリンピック委員会理事も務める。また、「カンブリア宮殿」や「情熱大陸」などのテレビ番組にも「花まる学習会」が取り上げられ、注目を集めている。
『国語の力を親が伸ばす』(小社刊)
学力をアップさせるためにはまず国語。そして国語力とはじつは家庭で育つもの――。「勉強しなさい!」と気ばかり焦っている親必読の「親の言葉と話し方」の本。
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