プレイヤーズファーストを実践! 『選手が主役』のサッカー大会で見えたものとは?
2013年12月04日
コラム試合を追うごとに自然にコミュニケーションを取るようになった子どもたち
緑が映える人工芝のピッチ2面を使って行われた大会。ジュニアサッカーの試合会場といえば、コート間のタッチラインに沿って、折りたたみ式のベンチがいくつか並べられ、センターライン寄りに監督が陣取り、その横にコーチが腰を掛けている。余ったところには子どもたち。座りきれなければ、地べたに体育座りをしている。そんな光景を目にすることも多いが「football connection」の試合会場では、試合の出番を待つ子どもたちが芝の上にちょこんと座っているだけ。その周囲に大人たちは居るものの、誰もピッチ上の選手にコーチングはしない。大人たちは、プレーをする子どもたちを、ただ見守っていた。
今回が初めての参加だという長津田ドラゴンズF.C(神奈川県横浜市)の石原幹之コーチに話しを聞いた。「子どもたちがサッカーに集中して取り組める環境で、いつもより楽しんで試合に臨んでいる印象を受けました。1試合目はボロボロでしたけれど、2試合目になると、子どもたち同士がコミュニケーションを取るようになっていました。文句の言い合いもしていましたが、ボールのないところでもきちんとプレーに関わろうとする姿勢も見受けられました。子どもたち自身が考えて、対話をしながらプレーをするようになっていましたね」わずか数試合だけで、子どもたちの様子に変化が生じたという。
また会場にいた保護者の方の目にもこう見えたという。
「私たち保護者からすると、これまで試合の応援に行っても、子どもたちが本当に理解をして行動しているのか半信半疑でした。だからつい『わかっているの!?』と口を出してしまうこともありました。ところが、この大会では、子どもたちが自分たちで考えて行動しているのがよくわかりました。お互いに声を掛け合うようになり、試合での態度が1試合ごとに変わっていくのを感じることができたからです。試合をするたびに、どんどん良くなっていくのがわかりました」
さらにはこんな意見もあった。
「うちのチームも、いつもはコーチの指示どおりに子どもたちは動いているので、実際のところ、子どもたち自身も『自分たちで判断や行動ができるのだろうか?』と、わかっていない部分があったと思うのですが、大人が関わらないことで、自分たちの力だけでできる部分と大人の手助けが必要な部分を明確にできたのではないかと思います」
それほど時間をかけなくとも子どもたちだけで試合をコーディネートできるようになっていく姿を認めていた。
ピッチの周囲では、あちらこちらで子どもたちが集まって話し合いをしているのが見られた。「次の試合のメンバーどうするの?」、「おれ、フォワードやりたいんだけど!」、「ねぇ、ちょっと真面目にやれよ。もう時間ないって……」そんな会話が聞こえてきた。なかなか意見のまとまらないこともあるようだが、どのチームも自分たちで時間を管理しながら、次の試合の計画を立てている様子だった。とにかく目についたのは、子どもたち同士が活発に意見を交換している姿だった。
メンバー決めがひと段落した子どもたちに話を聞いた。
「サッカーの練習を教えてくれるコーチは必要だけれど、僕たちだけでやれることもあると気がつきました。自分たちで考えて行動するのは楽しかったし、自信がつきました。このチームでずっとサッカーをやっていきたいと思いました」とSPROJECT.FC(埼玉県川口市)の6年生は真剣な表情で答えてくれた。
昨年12月の第1回大会にも参加した大豆戸FC(神奈川県横浜市)の子どもたちは、「僕たちは、普段から自分たちが中心になって行動しているので、こういうやり方には慣れているけれど、やっぱり任せてもらえるのが嬉しい。仲間のアドバイスや励ましもあるし、サッカーをやることが本当に楽しい!!」と元気一杯。
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