子どもたちの成長発達を知る――“ゴールデンエイジ”に重要なベース作り【後編】

2014年02月16日

コラム

U12(ゴールデンエイジ)……一生の財産になるスキル習得を目指す

<発達上の特徴>

 身体的な安定だけでなく、精神的にも非常に安定した年代です。「即座の習得」といったスキル獲得に最適なこの時期は、サッカー選手としての一生の財産になるテクニックを身につけることが最も重要な課題になります。

<どんなことを身につけるべき?>

 失敗を恐れずに、いろいろなサッカー経験を積むことが大切です。ゲームに勝つために、「自陣ゴール前で何も考えずに大きくクリアーする」「相手からのプレッシャーが大きければとりあえずボールを蹴っておく」といった選択は避けましょう。このようなプレーでゲームに勝っても、サッカー選手として将来には何も残りません。パスを正確な良いタイミングのパスができるように、妥協しないで追求していきましょう。

 個の力を高めるためにゲームがあるので、もちろん勝敗も大事ですが、質の高いプレーを目指すことが理想的です。

 ボールを持ってプレーする選手には常に2つの選択肢があります。味方にパスをするのか、自分でボールを運ぶ(ドリブル)かです。それを選手自身が判断していくことが望ましいと思います。

 その中で、ボールを持っていないときも、仲間をどのようにサポートするかを意識づけていくことが必要になってきます。仲間との連係でテクニックを発揮できるように、なるべくたくさんのゲームをしていくと良いでしょう。

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