池上コーチの一語一得「移籍したら怒鳴るコーチだった」
2014年04月08日
コラム池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回は移籍したチームが怒鳴るコーチだったことについて親御さんからのお悩みの質問です。
◎自宅(ピッチ外での子育ての悩み)
(質問者:小学4年生の保護者)
4年生になる息子は1年生から3年生の途中まで違うチームにいました。前のチームのことからお話ししますと、土曜日に一時間半ほど練習で年2~3回試合がありましたがとても楽しくサッカーをしていました。自由でコーチたちはサッカーのことで怒ることはなくポジションとかもありませんでした。息子はサッカーが大好きになりました。それで、私の方に欲が出て大好きなサッカーをもっとたくさんさせてあげたい、もっと今より上手にさせてあげたいと思い、今のチームに入れました。
ここからは、現在の所属チームの話ですが、最初の体験入部では、どんどん積極的に攻める息子を見て今の監督は「上手ですね~!」と(お世辞かもしれませんが…)感心してくれていました。それから、今のチームに来て1年と少し。基本、試合のない日は土日3時間ずつ練習。試合は年間で言うと、50~60試合でしょうか。
結果から言いますと伸び悩んでいます。いつも怒鳴りっぱなしの監督に怒られないようにと顔色見ながら試合しています。その監督さんは子どもがおらず、まったくのボランティアで隔週土曜日に夜勤あがりで来ていただいています。あまりにひどいのである保護者はもう少し怒らないようにお願いできませんかと言ったそうです。すると、答えは「怒らないのは無理」だったそうです。私は、今のチームにいては、良い方向に変わって行けないかと考えていますが、息子は、今のチームの仲間とも馴染んで今から他のチームに変わるのは嫌だと言っています。ちなみに、息子はまだサッカーが大好きで中学校に行っても続けたいそうです。親としては、環境が良くなればと思うので、何か改善できる余地はないかと考えていますが、どうすればよいものかと。アドバイスをお願いできませんでしょうか。
親の価値観だけで動いてしまうと、
良い結果は得られません
「もっと今より上手にさせてあげたいと思い、今のチームに入れました」とありますが、前のクラブより強いところに移ったと言うことでしょう。残念ながら多くの保護者の方が、これと似た価値観で動かれてしまっているようです。
なぜ残念かと言うと、強豪という名のつくクラブの多くは練習量が多いですね。試合数も多いです。それが子どもにとって果たしてどうなのか、監督やコーチの教え方や態度はどうなのか?という部分は、クラブ選びの段階であまり考慮されていないようです。親の気持ちが先行してしまい、子どもの意志が置き去りにされてしまうと、あまりいい結果は得られないかもしれません。
中学校の心配をされていますが、まだ4年生。あと2年間で子どもはどんどん変わります。子どもにとってどんな環境がいいのか、どんな部分が難しいのかを親子で考えてみましょう。怒鳴るコーチに対し、お子さんが委縮しているようですが、それでも本人が「ここでやりたい」と言うのなら、意志を尊重してあげてください。
本来なら「強くて、でも、練習量も適切で、コーチがガミガミ言わないところ」が理想です。でも、なかなかそのようなクラブは希少です。
「チームを変わりたい。もっと違うところでサッカーをしたい」と子どもが言いだしたら考えればよいのです。気になるなら、折を見て「どう?サッカー、楽しい?うまくいってる?」と尋ねてください。「ああ」とか「まあまあ」とか、言葉は短くても、わが子ですからその表情やしぐさで気持ちは推し量れるはずです。
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