フォーメーションやポジションはどのようにして決める? オランダの育成から学ぶシステム選び
2014年04月16日
コラム個性のある選手は「一貫性」から生まれる
システムにはいくつかの種類があります。大きく分けると次の3つです。
[1-4-4-2][1-4-3-3][1-3-5-2]
オランダではジュニアの低い年代では、フィールドを9分割したときに選手が均等に配置されていて、役割分担が簡単でわかりやすい「1-4-3-3」を推奨しています。「1-4-4-2」などは年代が上がってから行われる主要フォーメーションですが、戦術的な理解が他のフォーメーションより必要なため、小さい年代には不向きと理解される場合もあります。
しかし、システムもそうですがチームカラー(どういうサッカーをするのか?)が年代ごとに変わったり、違ったことを行うというのはあまり推奨されていません。というのも、最初に挙げたようにサッカーではどのようなシステムや戦術でも試合には勝てますし、負けます。
そこで大事なのは「一貫性」なのです。小さい年代から成長を遂げるまで、一貫したチームカラー(どういうサッカーをするのかを決められている)の方が選手にはわかりやすく、伸びやすいのです(ただし、その中でもたまには違った方法を取り入れる必要性もクリエイティブな選手を育てるには必要ですが)。
年代ごと、チームごとにバラバラなシステム・戦術では中途半端な選手が育ってしまう可能性が非常に高くなってしまいます。ベッカム・ロナウド・メッシなど世界のトッププレーヤーを見てください。個性のある選手は「一貫性」(ビッグクラブの下部組織を経てトップチームで活躍)から生まれます。そういった選手が、あらゆるシステム・戦術に対応できるかというと、実はそうではないのです。
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