池上コーチの一語一得「機嫌が悪いと顔に出てしまうコーチ」

2014年04月22日

育成を考える

池上正さんが子どもに対する悩みや、保護者・コーチの子どもを取り巻く大人に関する疑問や悩みに答えるこのコーナー。今回は機嫌が悪ければあからさまにその様子が出てくるコーチについて親御さんからお悩みの質問です。

◎自宅(ピッチ外での子育ての悩み)

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(質問者:小学5年生の保護者)

中学生と小5の息子のサッカー保護者です。下の子が6年生になる来年度、中学生の息子のときからお世話になっている少年団の役員を引き受けることになりました。現6年生は16名いて、学年の中で切磋琢磨し強くなったこともあり、一方で8名しかいない5年生は監督・コーチ陣に何かと比較されてきました。
上級生の試合には、基本参加することはなく、人数が少ないので自分たちの試合には下の学年が来ます。すると、何かにつけ「お前ら4年に負けて悔しくないのか」「4年の方がこんな風にいい」と下とも比較されます。下級生に比べて劣っているとは思えないのですが、上級生のくせにと思っておられるのだと思います。
毎回試合から帰ったあと、息子のフォローをしつつ、親としても悲しくなり池上先生の本を読んで自分を鼓舞しています。たまに勝てたときは無邪気に喜びます。一点入れれば褒めてもらえます。こうやって喜びを積んでいけば…、と思いますが、明らかに負け試合や大量失点が多すぎて、辛い状況の中、最高学年になってしまいました。強くなくてもいいから楽しいと思える経験を積んでほしいのですが…。
監督は、人間的に良い方ですが、機嫌が悪いのがあからさまに出る傾向にある人に見えます。方針を否定したり、喧嘩をせず、何とか、コーチ・監督に嘲(あざけ)る発言をやめてもらいたいのです。チームの保護者の代表として、何かできることはあるでしょうか?

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「いかがでしょうか?」
意見を聞く姿勢を見せて気づきを待とう

 私自身は、指導者は保護者といろいろな話がざっくばらんにできる環境を整えたほうがいいと思っていますが、実際にはなかなか難しいようです。

「親の意見をいちいち聞いていられない」とおっしゃるコーチの方が多いと実感しています。「親の希望を聞いていると、方針がブレる」という意見もあります。だとしても、私は意見交換できる環境を整える必要があると思います。

 もし、保護者の方がコーチの方が機嫌のよいときに話すことができるとしたら、例えばこのような言い方でしょうか。

「できれば、いつも同じ精神状態で接してくださいませんでしょうか。いかがでしょうか?」

「昨今はスポーツ現場での体罰が問題になってますよね。言葉の暴力もダメみたいになっているみたいですよね?いかがでしょうか?」

「体罰の問題もあって、今は言葉で選手を責めるのではなくて、違う指導方法が推進されているようですね。子育てをする私たちも勉強したいので、例えば地域のJリーグのコーチの方などに話をしていただく機会など作ってみたいのですが。いかがでしょうか? そのときに、コーチもぜひお話ししていただけますか」

 できれば、保護者の方みなさんで相談をして、そのように申し出てみるとよいかと思います。

 コーチに対しても子ども同様、ああしろ、こうしろではなく、どう考えていますか? と意見をうかがう姿勢を見せましょう。そのときはそっけなくても、自分に求められていることが何かと言うことに気づき始めるかもしれません。

池上さんコラム

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