【第38回全日本少年サッカー大会】三重県大会 決勝フォトレポート&大会結果「エースが5得点の活躍。一身田FCスポーツ少年団、攻撃サッカーを貫いて優勝を勝ち取る!!」
2014年06月17日
大会情報エースが5得点の活躍。一身田FCスポーツ少年団、攻撃サッカーを貫いて優勝を勝ち取る!!
(文・写真●村本裕太)
6月15日(日)、「第38回全日本少年サッカー大会 三重県大会」の最終日が行われ、全国大会への切符を懸けた決勝戦は、一身田FCスポーツ少年団(以下、一身田)とヴィゴラスSC(以下、ヴィゴラス)が激突した。
試合は一気に動く。テクニックと出足の鋭さで上回った一身田が、開始わずか5分で3ゴールを奪った。得点者は髙木良磨くん。スピードに乗ったドリブル突破から左右両足で2点を決めると、5分にも岸和田航明くんのスルーパスに反応して冷静に流し込む。エースのハットトリックにより、前半だけで3点のリードを奪った。
それでも一身田の横内優監督は、冷静だった。準決勝では3-0から後半に2失点を喫する辛勝だっただけに、「守らず、もっと攻めよう」と指示を出す。ヴィゴラスもアグレッシブさを取り戻したことで後半20分には佐藤駿介くんの鮮やかな直接フリーキックが決まるが、一身田は決して受け身には回らなかった。すぐに岸和田くんのゴールで突き放すと、ドリブルを仕掛けた髙木くんが相手の激しいタックルを受けながらも追加点。攻撃サッカーを貫き、試合を決めた。
そしてこの日の主役はやはり髙木くんだった。自身4点目を決めた際に負傷し、ピッチを去っていたものの、「最後まで出たかった」とロスタイムに再びピッチへ。すると、その気迫にスタンド中からは大きな拍手が起こり、試合終了間際には、点を取ろうと攻勢に出ていたヴィゴラスの隙を突いてまたしてもゴールを奪う。ヴィゴラスのゴールキーパーがセットプレーに参加していたこともあり、相手コーナーキックのカウンターから無人のゴールへと一直線。自身5得点目となるシュートをしっかり流し込み、チームを6-1の大勝、そして全国大会へと導いた。
エースを中心とした攻撃サッカーを積み上げてきた一身田。1試合で5ゴールを挙げ最優秀選手にも選ばれた快足エースは、「全国でも1位になりたいです」と上を見据えてはにかみ、キャプテン・細川拓夢くんも「目標は全国1位。全国でもパスを回して、みんなで力を合わせて勝ち進んでいきたいです」と全国の舞台での意気込みを語った。
■一身田FCスポーツ少年団 横内優監督のコメント
予選のときから優勝を取りにいきたいと思っていました。新人戦が2位という結果で悔しかったので、どうしても勝ちたかったですし、「県で1番になって全国に行こう」を合い言葉に頑張ってきました。ウチのテーマの1つが、攻撃サッカーで、攻撃を磨こうと一生懸命やってきました。ウチにはあの子(髙木良磨くん)がいるので、彼を中心にして、とにかくシュートを打っていこうと心がけ、2点取られても、3点を取る。3点を取られても、4点を取って勝つ試合をしたいと思っていました。準決勝が同じ展開で、3-0で前半を折り返した中、後半に2点を取られる危ない勝利だったので、「守らずに、もっと攻めよう」と伝えました。全国でも、より多くのゴールを取れるようなチームを目指して、とにかく一つ勝てることを目標に頑張りたいと思います。
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