頭と体を同時に鍛えるアジリズムトレーニングの基本
2014年10月11日
コラムみなさんは「アジリズム」というトレーニングを知っていますか? 最新号の『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.34』では、そのアジリズムの基本に触れています。そこで今回は、さらにアジリズムを知る術として、動画とあわせて紹介します。
構成・写真●編集部
自分の体をうまく使えるために音楽に合わせてリズムを刻む
『ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.34』で紹介をしたアジリズムとは、いったいどんなものか。それは、元プロダンサーの木下徹氏(AgiLhythm代表)が考案した「リズムコーディネーショントレーニング」です。
音楽に合わせて多種多様のリズムどりをしながらコーディネーション能力を高め、独自のメソッドにより脳や神経を活性化させ頭脳と体を同時に働かす感覚を養っていくものです。
具体的にいうと、肩甲骨や骨盤など体のあらゆるパーツをリズムに合わせて動かしていくことで、動作における連動性を高め、体が本来持っているポテンシャル(潜在能力)を引き出し、「頭でイメージしたことを表現しやすい体」になることを目的とした、音楽に合わせて行う、「リズムコーディネーショントレーニング」です。
試合中のさまざまな局面における瞬間的な判断や直感的に湧いたイメージを動作につなげていくためには、自身の体をどれだけうまく使いこなせるかによって決まってきます。
こうした感覚を持っているかいないかでその先の技術やフィジカルまた戦術における理解など習得レベルも多種多様に変わってきます。スポーツは高い技術力を持っていても、同等に頭脳や体をうまくコントロールできなければ、その力が高いレベルの環境に行けば行くほど存分には発揮されません。
サッカーでも自分自身の体をうまく使えるようになるためには、実はリズムが大きく関係しています。体の使い方がうまい選手が『リズミカルな動き』『しなやかな動き』とよく表現されるように、本来、体とリズムは一体のものです。
アジリズムでは、リズム感を養うだけではなく、体のあらゆる部分でリズムをとれるように、また連動できるようにトレーニングしていきます。その中でも一番のポイントは腰の使い方です。
腰からうまく使えるようになることで上半身に無駄な力が入らなくなり自然体に近づき体全体が連動しやすくなります。南米などのラテンのリズムの基本も一見すばやいステップの足元に目を奪われがちですが、腰や上半身でリズムを刻んでいるのです。アジリズムを習得することで全身をうまくリズミカルに使えるようになり、スタミナの浪費を抑え、ケガの予防にも大きくつながります。
次ページでは、アジリズムの基本と動画をあわせて紹介します。
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