ディフェンダーを目指す選手は見ておきたい。セルヒオ・ラモスの攻撃的な守備
2015年05月06日
サッカーエンタメ最前線ボールを奪う前から攻撃の意識を持つことの重要性
セットプレーでゴールを奪えるということはヘディングの能力が非常に高いことです。その能力は守備においても発揮されています。
身体能力の高さは空中戦以外でも活かされていて、裏に抜けた選手に対応するスピード、1対1の守備場面での体の強さ、水際でシュートをブロックできる反射神経なども高水準で持っており、単純な守備面においても世界最高峰のディフェンダーと言えるでしょう。
このように、センターバックとして非常に高い守備能力を持っているセルヒオ・ラモスですが、プラスアルファとして持っているのが“センターバックとしての攻撃能力”です。
まず、今回紹介した動画でも非常に多く出てくる対角線に放つロングパス。左のセンターバックを務めることの多いセルヒオ・ラモスが放つ右サイドへのロングパスは、対角線上にきれいな弧を描き、前線のウインガーやオーバーラップしたサイドバックの足元へと正確にわたります。
このパスは、相手に引かれることの多いレアル・マドリーの攻撃において、局面を打開する大きな役割を担っています。
さらに特筆しているのは、単純な“クリア”をほとんどしないということです。
ロングボールに対するヘディングは、しっかりと“パス”で処理。普通のディフェンダーであればスライディングなどで掻き出すことが精一杯という球際の場面でも、きれいなスライディングを決めて味方につなぐことができてしまう。
守備のときの味方のポジショニングがしっかりしているということも、要因としてあげられるかもしれません。
しかし、ボールを奪ったときに、ボールを繋ぐ意識を持っているのといないのとでは、チームの攻撃は大きく変わってきてしまいます。
その攻守において存在感を見せる能力を買われてか、先日行われたCLアトレティコ・マドリーとの2ndレグでは守備的なミッドフィルダーとして先発起用されていました。
日々進歩する今後のサッカー界では、セルヒオ・ラモスのように攻守に影響力を発揮する守備的ミッドフィルダーのような仕事ができるセンターバックの存在は必要不可欠になっていくことでしょう。
いまのうちからセルヒオ・ラモスのような選手のプレーを観て実践していれば、同じディフェンダーのポジションを争うライバルに差をつけられる要因のひとつになるかもしれません。
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