岩渕真奈選手の恩師が語る、日本を救った“ヒロイン”のジュニア時代

2015年06月29日

サッカーエンタメ最前線

自分のプレーを全力でやり遂げる、それが“岩渕真奈”

 今年もチームの卒団式のときに来てくれて、日テレメニーナ・セリアスに加入することが決まっていた女の子に「がんばってね」と一声だけかけて帰っていきました。今でも昔のチームメイトたちから声がかかれば飛んで駆けつけるようですし、昔からの信頼関係を大事にしていますね。

 そして、今でもこの関前という場所を大事に思ってくれて、何かあれば戻って来てくれることが本当に嬉しいです。そうやってサッカーを媒介にクラブに関わった子どもや大人たちがコミュニケーションをとれる。町クラブが地域で活動する目的のひとつであり、存在する意義ではないかとしみじみ感じています。

 彼女がすごいのは、自分ができることと、できないことを、しっかり線引きしている点です。澤穂希選手や大野忍選手のようなプレーはできなくても、選ばれた以上、自分のプレーを全力でやり遂げる。実力が至らない点についての批判は真摯に受け止める、というのが彼女の考え方でありスタンスなのだと思います。プロ選手として自分の意見を持っているし、しっかり育っているなあという印象がありますね。

 ただ、彼女は成長途上の選手です。なでしこJAPANの大儀見優季選手は、欧州での厳しい環境に順応するためにどんどんプレースタイルを変化させていきました。そうやって柔軟に対応できる選手が生き残っていくのでしょう。

 真奈はドリブル突破が最大の魅力です。体が小さくても世界と対等に渡りあえることを子どもたちに証明してくれています。今後厳しい環境に身を置くことで壁にぶち当たったとしても、その度に成長してくれると、信じています。

 プレーヤーとして完成型を目指すのは、まだ早い。自分の武器を磨き、もっとみんなを驚かせてほしいですし、末永く活躍できる選手でいてほしいです。幼少期の彼女に寄り添った者として、これからもずっと彼女を見守っていこうと思います。

EDMONTON, AB - JUNE 27:  Mana Iwabuchi #16 of Japan scores their first goal against Australia during the FIFA Women's World Cup Canada 2015 Quarter Final match between Australia and Japan at Commonwealth Stadium on June 27, 2015 in Edmonton, Canada.  (Photo by Kevin C. Cox/Getty Images)

 

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