岩渕真奈選手の恩師が語る、日本を救った“ヒロイン”のジュニア時代
2015年06月29日
サッカーエンタメ最前線FIFA女子ワールドカップ準々決勝、優勢に試合を進めながらもあと少しのところでゴールを奪えなかったなでしこジャパン。このまま延長に突入するかという場面で、日本を救う値千金のゴールを決めたのは、チーム最年少の岩渕真奈選手だった。そんな彼女のジュニア時代を、出身クラブである関前サッカークラブの監督を務める小島洋邦さんの言葉とともに振り返る。
(再構成●編集部 文●鈴木康浩 写真●Getty Images)
『ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.26』より一部転載
クラブの女の子“第1号”が日本代表に
ボールを蹴りはじめたのは幼稚園の年長の頃。お兄ちゃんが関前SCでサッカーをやっていたので一緒に練習場にくっついて来ていましたが、そのときから他の子どもとは違いました。練習場に来るだけで満足せず、自分から積極的に大人を捕まえては一緒にサッカーで遊んでいたのです。
私はこのチームで20年以上指導をしていますが、彼女ほど遊びのサッカーを夢中になって勝てるまでやりたい、という強い意志を感じさせた子どもはいません。常にボールを持ち歩いていて、サッカーが本当に大好きな女の子でした。
当時の関前SCの正式名称は「関前サッカー少年団」。私が女の子を指導した経験がなかったため、女の子は一切引き受けていませんでした。それでも、真奈が遊びのサッカーでボールを蹴ったりドリブルしたりしている姿を見ていたら、この子を育ててみたい、と思うようになったのです。ご両親は彼女に当時ピアノやバレエも習わせていて、女の子らしく育てたいと思っていたようです。
私は、彼女が年長のときから1年間ほどずっと「一緒にサッカーをやろうね」と熱心に声をかけていました。やがて小学生にあがると、「私もお兄ちゃんと一緒にサッカーがやりたい!」と言い出したので、ご両親も納得してくれました。
そこでクラブの規約を変えて、名称も「関前サッカークラブ」に変更し、真奈を女の子の第一号として受け入れたのです。今となってはご両親に「あのときの小島監督の熱心な勧誘がなかったら今の真奈はありませんね」と感謝されることがあります(笑)。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
U-19日本代表、国内トレーニングキャンプ参加メンバー発表!2024.07.20
-
U-15日本代表、ウズベキスタン遠征参加メンバー発表!2024.07.13
-
「エリート女子GKキャンプ」参加メンバー発表!2024.07.13
-
「女子GKキャンプ」参加メンバー発表!2024.07.11
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
-
【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
-
【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
-
【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
ADVERTORIAL
![]() | ジュニアサッカー大会『2024'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- U-19日本代表、国内トレーニングキャンプ参加メンバー発表!
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!
- 即時奪回の線上にゴールはあるか?ボールを中心に考える「BoS理論」とは
- “重心移動”をマスターすればボール扱いが上手くなる!? ポイントは「無意識になるまで継続すること」
- 夕食は18時が理想的。それができない場合は? 「睡眠の質」を高める栄養素
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 一生懸命走っているように見えない息子
- チーム動画紹介第69回「TFAジュニア」
- 社会が狂わす“現代の子ども”をサッカーで変えるためにできること