日本サッカー界に欠けている「正しい守備の文化」。早急に改善すべき3つの“過ち”
2015年07月22日
コラム異常なまでのスライディングの多用
■1stステージ第6節
ヴァンフォーレ甲府vsサガン鳥栖
67:21~(スカパー!ハイライトの2:16~)
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鳥栖のFW(11番・豊田)がシュートを打つのは67分28秒。守備の態勢を整えるに十分な7秒もの時間がありながら、一体どうすればこのようにミッドフィールドをがら空きにできるのか。FW豊田のシュートが素晴らしかったのは事実ですが、中盤が“普通に”守備をしていれば極めて高い確率でそのシュートを阻止できたはず(この試合では鳥栖の1点目となるPKを与えた場面など、まさに目を疑うとしか言いようのない守備が散見されます)。(中略)
②余りに多い“スライディング”
②のスライディングの多用については、前述した実例(ふたつの天皇杯決勝)が示す通り、そして以下に示す今日の例が雄弁に物語っているように、日本のサッカー界が抱える「最大の課題」のひとつであることに間違いはないと確信します。
スライディングとは“最後の手段”。この常識を徹底させ、一刻も早く、この有害なプレーを排除する必要がある。さもなければ、以下の事例のように、いわゆる“恥ずかしいプレー”を今後も高い頻度で繰り返すことになるでしょう。
■1stステージ第11節
ベガルタ仙台vs浦和レッズ
78分59秒~(スカパー!ハイライトの2:43~)
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今季これまでに見た中で最も衝撃的だったのが、この試合における浦和DF2枚の“連続スライディング”です。
78分59秒(ハイライトの2:43)。ボールを持つ仙台(7番・奥埜)に対し、浦和DF(5番・槙野)が両足を真横に並べて向かい合うという基本と真逆の守り方で股抜きを食らい、その浦和DF(5番・槙野)の背後に浦和MF(3番・宇賀神)のカバーもなく、難なく仙台MF(17番・富田)へパスが通ります(もちろん、この仙台MF17番のトラップ&パスが素晴らしかったことは事実です)。
しかし直後、味方(17番・富田)からのパスを受けた仙台MF(10番・梁)に対し、79分02~04秒(ハイライトの2:46~48)、まずは浦和DFの17番(永田)が、続いて浦和のDF46番(森脇)が立て続けにスライディングを仕掛けています。
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