久保建英選手に続いてアメリカの若き有望株もバルサ育成組織を退団し帰米

2015年09月11日

ジュニアサッカーニュース

 今春に、FIFAがFCバルセロナに対し、2009年から2013年の間に獲得した18歳未満の選手獲得問題で処罰を課すと公式サイトで発表した。

 その結果、育成組織に所属していた久保建英選手(現・FC東京むさしU-15)がFCバルセロナを離れ、日本へ帰国することになったが、今月7日にも同じFCバルセロナの育成組織に所属する10代のアメリカ人選手が帰国の途についた。

 米紙『ニューヨーク・タイムズ』が取り上げたのは、アメリカの若き有望株、ベン・レダーマンの存在。

 レダーマンは現在、15歳。11歳のときに、アメリカ人としては初めてFCバルセロナの育成組織に入ったが、同選手もFIFA制裁の煽りを受けて、しばらく試合の出場機会に恵まれず、帰国を決断するに至った。

「息子がサッカーをプレーするためには、帰国する選択しかなかった。息子の今の目標は、(2017年FIFAU-17ワールドカップを目指す)U-17アメリカ代表に選ばれることなので、いまはとにかくサッカーをプレーできる環境が一番重要だ」とレダーマンの父・ダニー氏はこう話している。

 サッカーができる環境を求めて、レダーマンは今後、アメリカ・フロリダ州にあるスポーツ養成機関『IMGアカデミー』で活動することになる。

『IMGアカデミー』といえば、テニスプレーヤー錦織圭選手が12歳からトレーニングしている施設としても有名で、また女子プロゴルファーの宮里美香選手がオフシーズンのトレーニングに施設を利用している。

 サッカーに関しても施設内にコート12面分を備え、コーチは南米ブラジル出身からスペイン出身、元アメリカ代表までトップレベルのコーチ陣を揃えている。

 元アメリカ代表のランドン・ドノバンや、現アメリカ代表のエディー・ジョンソンなど多くのアメリカ代表選手が『IMGアカデミー』から輩出されている。

 FCバルセロナに対しては、今後も18歳未満の外国人選手の獲得問題に対するFIFAからの制裁が追加で下るという情報もあり、動向から目が離せない。

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「写真提供:(株)リンクス」

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「写真提供:(株)リンクス」

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「写真提供:(株)リンクス」

<関連リンク>
錦織圭選手など一流アスリートが集まるトレーニング施設「IMGアカデミー」

 

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